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高倉健 Ken Takakura 1956-2014 文春文庫
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高倉健 Ken Takakura 1956-2014 文春文庫

文藝春秋(編者)

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高倉健 Ken Takakura 1956-2014 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2016/11/01
JAN 9784167907389

高倉健

¥880

商品レビュー

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2024/02/23

(01) 高倉健の出演と俳優人生が,本人の手記やインタビューを僅かに含んでいるが,彼と交友関係やビジネス関係のあった人物たちの証言(*02)などで多角的に語られている. とはいえ,彼が出演した200本以上の映画のうちで,出演本数や配役の大きさからいえば,1960年代から70年代に...

(01) 高倉健の出演と俳優人生が,本人の手記やインタビューを僅かに含んでいるが,彼と交友関係やビジネス関係のあった人物たちの証言(*02)などで多角的に語られている. とはいえ,彼が出演した200本以上の映画のうちで,出演本数や配役の大きさからいえば,1960年代から70年代に彼の俳優としてのピークがあり,以降は出演作品を選んでいたためか,フィルモグラフィーからは80年代以降の出演は20本未満を数えるに過ぎないことがわかる.本書には語られることはないが,出演料が高額になったことと邦画の斜陽化もその背景にあったに違いない. 指摘のあるように,彼の三白眼について,出演当初は忌み嫌われており,その後受容されていった経過には社会的な事情と要請も影響したのだろう.その偶然を手にしたにしても,彼の役に対するストイックさ(*03),現場での佇まいは,彼なりの演技メソッドもあったのだろう.陶芸,密教,コーヒーに代表されるような趣味や嗜好は,役へのスイッチや入り方の媒介としての意義があったように思われる. (02) 野球人,アーティスト,プロデューサーやスタッフなどメディア人,経営者や外交官など交友や影響の範囲は当然ながら広い.『君よ憤怒の河を渉れ』など中国での出演作ヒットもアジア映画史として興味深い様相を示している.炭鉱町から巣立ち,主演俳優となる前の彼の前半生についての証言は少ないが,アジア的アイコンとなる過程として重要な挿話もあったに違いなく,いっそうの俳優研究が望まれる. (03) 笠智衆との共演作についてのエピソードが国谷裕子との対談で引き出されている.笠は老人ホームの入所者を「怠け者」と撥ね付けており,その印象を尊敬する役者としての笠のイメージの劈頭に掲げていることに留意したい.役者としての孤独や自立,そして世間からの乖離に生じた批評的な余白が,彼らの役づくりのコツであることを告げている.

Posted by ブクログ

2021/09/03

高倉健が亡くなって、少しして新刊文庫で出たのを購入したのだが、途中まで読んで、永らく積ん読していたのを、今回読み終わった。 初版は2016年だから、買ってから5年くらい経っている。 積ん読恐るべし。 本の中で語られる映画でも、僕は東映のヤクザ映画の高倉健をまるで知らない。 「仁義...

高倉健が亡くなって、少しして新刊文庫で出たのを購入したのだが、途中まで読んで、永らく積ん読していたのを、今回読み終わった。 初版は2016年だから、買ってから5年くらい経っている。 積ん読恐るべし。 本の中で語られる映画でも、僕は東映のヤクザ映画の高倉健をまるで知らない。 「仁義なき戦いシリーズ」はビデオやDVDで全て見たが、「唐獅子牡丹」や「網走番外地」は何も知らない。 「野性の証明」「夜叉」「南極物語」「八甲田山」「幸福の黄色いハンカチ」など東映を離れてからの活動の方が、僕には馴染み深い。 この本を読んでいる間、何だか背筋を伸ばされるような気がして、暮らし方の些細な部分に影響を受けていたようである。 エピソードを読むだけで、元気が出るのは矢張り大スターなのだと思う。 ノンフィクションやドキュメンタリーのようなものは、あまり読まないが、「りんごは赤じゃない」「マイノリティの拳」「生き仏になった落ちこぼれ」魂の森を行け」などは、とでも面白く読んだ。 残念ながら、絶版のものも多いのだが。 ビートたけしファンだった僕は、横浜まで「夜叉」を一人で観に行った。 そして、その日たけしはフライデー襲撃事件をおこした。 これは、単なる偶然だが、印象に残っている。

Posted by ブクログ

2018/12/14

18年間、生活をともにしてきた女性、養女の小田貴さんの特別手記「2014年、闘病の日々」が目につきます。「辛抱ばい」、83年の人生をそう生きてきた(いつも母親に喜んでもらいたかった)健さんが唯一弱音を吐けるひとだったんだなと思いました。「鳥肌が立たないといい仕事ではない」確かにそ...

18年間、生活をともにしてきた女性、養女の小田貴さんの特別手記「2014年、闘病の日々」が目につきます。「辛抱ばい」、83年の人生をそう生きてきた(いつも母親に喜んでもらいたかった)健さんが唯一弱音を吐けるひとだったんだなと思いました。「鳥肌が立たないといい仕事ではない」確かにそう感じます。「本当に大事なものは、人の思いです」、全く異論はございません! 全205作品、ひとつ選べと言われたら「昭和残侠伝」。もうひとつだと「幸せの黄色いハンカチ」でしょうか!

Posted by ブクログ

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