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相模原事件とヘイトクライム 岩波ブックレット959
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相模原事件とヘイトクライム 岩波ブックレット959

保坂展人(著者)

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相模原事件とヘイトクライム 岩波ブックレット959

572

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2016/11/01
JAN 9784002709598

相模原事件とヘイトクライム

¥572

商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

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2023/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相模原事件、優勢思想についてはどんなに文献を読んでも、これについて問題提起する作品や文章を読んでも答えが出ない。 本書は相模原事件を「恐ろしい事件」「あってはならない事件」と思考停止ともとれる評価の先を見据えた、人々の意識下・無意識下にある障害者雇差別思想に踏み込もうとしていたのが良かった。 あとナチスドイツの「T4作戦」については私も深く知らなかったので知れて良かったと思う。 でも、やはり何か物足りなさも感じてしまう…。 障害当事者の意見や聞き取りが取り入れられていたのは良かったのだけど、障害者のケアをする家族の負荷とか複雑な想い等については触れられておらず、ケアを引き受ける現場(=実際はケアをする者(金銭面という意味では社会)が心身を削って成り立っている現実)という視点が抜けている気がするのだ。 言い方は悪いけど、誰かの犠牲の上に成り立つものであるという視点がどうしても私は引っかかってしまう…。 相模原事件について、優勢思想の完全な否定をするための答えは私の中でまだ出ない。 考え続けたいと思う。

Posted by ブクログ

2022/01/23

p.13─「許されない犯罪」、「ありえない犯罪」という表層の言葉では決定的に弱いのです。 「公益」と「優生思想」の共鳴について、これからも考え続けたい。

Posted by ブクログ

2021/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分の中にまだ落とし込めていないので、ルポを読んで後日改めてまとめたいと思う。ひとまずブックレットは2時間弱でチャチャっと読めたので所感を簡単に。 「重度障害者は周囲を不幸にする不要な存在」。そう植松死刑囚は言い放った。「インクルーシブ社会」「分かち合う社会」福祉国家として掲げられるキラキラと光るビジョン。一方で、ひとつ障害を取り除こうとすれば、他の者が我慢を強いられる現実もある。これを植松死刑囚は「自業自得で税金の無駄遣い」と表現した。彼は、特異で、残虐で、そして確固たる優生思想のもと、計画を実行した。そこに迷いはなく、そしてこれからも考えを改める気はないような言動を繰り返している。 彼の考えは、決して相模原事件だけに、彼の中だけに留まるものではないように思える。止まないヘイトクライム、事実に基づかず広がっていく差別的な噂たち。この問題から目を背け続ける人々の心の中にも、小さな優生思想が潜んではいないか。問われているような気がした。

Posted by ブクログ

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