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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2016/11/10 |
| JAN | 9784560095317 |
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商品レビュー
3.5
20件のお客様レビュー
知らないでなんだかとんがった作家で苦手だと思っていたのです。大間違い、固い土の下は生物を守り育てる豊かな土壌が重なっている。そんな作品を生み出し、そんな世界を書く人でした。 初読みのこの「年月日」から「閻連科」作品の大きな世界をもっと知りたいと思いました。 いつの間にか思いあが...
知らないでなんだかとんがった作家で苦手だと思っていたのです。大間違い、固い土の下は生物を守り育てる豊かな土壌が重なっている。そんな作品を生み出し、そんな世界を書く人でした。 初読みのこの「年月日」から「閻連科」作品の大きな世界をもっと知りたいと思いました。 いつの間にか思いあがっていました。便利で清潔で豊かな世界を創造したのは人類だと。 この本を読んで自然にうつむいてしまうのです。 自然と共存し、季節の巡りと共に生きていた生活は、この物語のように、人間も特別ではなく自然の一部だったと、厳しさも暖かさも、喜びも悲しみも自然の中から生まれてきたのだと改めて気づかされました。 この物語はそういった自然と共に生きている人と自然の共存と闘いが読みやすく書かれていて素直に心の底まで響いてきます。 雨乞いにささげられて盲目になって生き延びた犬と、大地を耕し、その恵みを食べて生きてきた年寄りと、飢饉になればわずかな食べ物を奪い合う動物と。 水場でにらみ合う狼の群れや、わずかに残った食料を盗むネズミや、底をついてくる湧き水や、最後にはトウモロコシと一体になる老人の命まで。 尊い寓話にしています。 生きやすい天地を求めて移動する人たちも生き方が誤っているわけでもなく、人にはそれぞれ別な生き方もあります。 ただ一途に、生き残った一本のトウモロコシに命を譲った老人と、ともに生きた犬が大地に還る姿が胸を打ちます。 そんな中を生きてきた子孫である私たちは、過ぎ去った年月日の中に姿を消した人々や年月を振り返ってみることができる、素晴らしい作品でした。
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大日照りと不作に耐えかねた村人たちが村を捨ててよその土地にむかったあと、村にひとり残った老人の「先じい」と目の見えない犬の「メナシ」が、1本だけ残されたトウモロコシの苗を懸命に育てようとする、というあらすじ。 昔ばなし風のシンプルな舞台設定で描写も簡素だけど、そこから立ちのぼる...
大日照りと不作に耐えかねた村人たちが村を捨ててよその土地にむかったあと、村にひとり残った老人の「先じい」と目の見えない犬の「メナシ」が、1本だけ残されたトウモロコシの苗を懸命に育てようとする、というあらすじ。 昔ばなし風のシンプルな舞台設定で描写も簡素だけど、そこから立ちのぼる息遣いや匂いは鮮烈で、情景がぱあっと脳内に広がってきた。太陽をモチーフにした芸術作品は世にたくさんあれど、トウモロコシを守る話はそんなにないのでは。自然との対決、死に抗う生命力といったテーマや簡潔な文体から、ヘミングウェイの『老人と海』なんかを連想したけど、もっと過酷、もっと辛抱強いかも。初めて読んだ作家だけど、老人、盲犬、太陽、トウモロコシという4つの種からこれだけ大きくゆたかな物語を実らせることができるなんて、すごい人だなと思った。
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中国版『老人と海』 年老いた先じいの高潔な精神と盲犬との愛情に心を揺さぶられます。 しかし、どんなにお腹空いててもネズミは食べちゃいかん。
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