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狂乱廿四孝/双蝶闇草子 創元推理文庫
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狂乱廿四孝/双蝶闇草子 創元推理文庫

北森鴻(著者)

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狂乱廿四孝/双蝶闇草子 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2016/10/31
JAN 9784488434120

狂乱廿四孝/双蝶闇草子

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商品レビュー

3.4

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2024/06/18

北森鴻のミステリ長篇『狂乱廿四孝/双蝶闇草子』を読みました。 『パンドラ'S ボックス』に続き、北森鴻の作品です。 -----story------------- 悲劇の名女形・澤村田之助を巡る、北森鴻衝撃のデビュー作 幻の未完長編を初収録した完全版 三世澤村田之助...

北森鴻のミステリ長篇『狂乱廿四孝/双蝶闇草子』を読みました。 『パンドラ'S ボックス』に続き、北森鴻の作品です。 -----story------------- 悲劇の名女形・澤村田之助を巡る、北森鴻衝撃のデビュー作 幻の未完長編を初収録した完全版 三世澤村田之助、江戸末期から明治初期にかけて一世を風靡した歌舞伎の名女形。 舞台の最中の怪我から脱疽となり結果として四肢を切断せざるを得なかった悲劇の名優である。 明治3年、異彩の画家・河鍋狂斎の描いた幽霊画を発端とした連続殺人事件が、猿若町を震撼させる。 幽霊画には歌舞伎界を揺るがす秘密が隠されているらしい――。 滅び行く江戸の風情とともに、その事件の顛末を戯作者見習いのお峯の目を通して丁寧に活写した、第6回鮎川哲也賞受賞作『狂乱廿四孝』に、その後のお峯たちの姿を描いた未完の長編ミステリ『双蝶闇草子』を付す。 解説=浅野里沙子 ----------------------- 1995年(平成7年)に第6回鮎川哲也賞を受賞した『狂乱廿四孝』と、2001年(平成13年)から角川書店が発行する小説誌『KADOKAWAミステリ』に連載が始まったものの著者の体調不良による休載を繰り返し、その後『KADOKAWAミステリ』の休刊により、未完となった続篇の『双蝶闇草子』を収録した作品です。  ■狂乱廿四孝  ■双蝶闇草子  ■解説 浅野里沙子 悲劇の名優・澤村田之助復帰に沸く明治3年、凄惨な連続殺人が歌舞伎界を震撼させる……どうやら河鍋狂斎の描いた幽霊画に殺人事件の鍵が隠されているらしい、、、 戯作者見習いのお峯はその謎解きに奔走するが……滅び行く江戸情緒と田之助の姿をお峯の目を通して活写した第6回鮎川哲也賞受賞作『狂乱廿四孝』と、お峯たちのその後を描いた未完の『双蝶闇草子』を付す。 明治時代の芝居小屋での連続殺人事件を舞台にしたミステリ作品……『パンドラ'S ボックス』に収録されていた短篇『無残絵の男』を長篇として仕立て直した感じですね、、、 主人公のお峯が幽霊画に隠された秘密を解明する過程が描かれており、歌舞伎界の風情も上手く表現されているのですが……物語の世界観に入り込めず、物足りなさが残りましたね。 続篇の『双蝶闇草子』は、現代と明治時代がシンクロするファンタジックで興味深い作品でしたが……未完なんでねー 評価のしようがないですね、、、 読書に集中し難い状況だったこともあるんでしょうけど……ちょっと残念でした。

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2020/05/03

明治初頭の歌舞伎界を舞台に幽霊画を発端とする連続殺人が勃発―。この粗筋だけで既に面白そうな要素がてんこ盛り。江戸情緒の残り火が醸す情景や活き活きとした登場人物達が魅力的でこれだけでも十分に楽しめるが、肝心なミステリーの謎解きも健在で贅沢この上ない。トリックに多少の強引さは感じたが...

明治初頭の歌舞伎界を舞台に幽霊画を発端とする連続殺人が勃発―。この粗筋だけで既に面白そうな要素がてんこ盛り。江戸情緒の残り火が醸す情景や活き活きとした登場人物達が魅力的でこれだけでも十分に楽しめるが、肝心なミステリーの謎解きも健在で贅沢この上ない。トリックに多少の強引さは感じたが、デビュー作でこのクオリティとは恐れ入る。澤村田之助という悲劇の役者についてより知りたくなった。著者の急逝により、過去と原題が交信するタイムパラドックス的設定の続編が未完のまま収録なのが残念。著者の作品をもっと読んでみたくなった。

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2017/10/02

 幕末から明治初期にかけて活躍した、歌舞伎役者、津村田之助をめぐる物語。  北森鴻のデビュー作と、その後日談の話(未完)の2作。  田之助は、脱疽になり四肢を切断した悲劇の歌舞伎役者だ。その周りで殺人事件がおこり、戯作作者見習いの娘、お峰の目を通して事件は追われていく。 ...

 幕末から明治初期にかけて活躍した、歌舞伎役者、津村田之助をめぐる物語。  北森鴻のデビュー作と、その後日談の話(未完)の2作。  田之助は、脱疽になり四肢を切断した悲劇の歌舞伎役者だ。その周りで殺人事件がおこり、戯作作者見習いの娘、お峰の目を通して事件は追われていく。  河鍋狂斎の描いた幽霊が、きっかけであり謎解きになる。なので、狂斎をはじめ個々の個性が強烈で、幕末明治にかけての空気の密度を感じる。  でも、異彩を放っているのは、やはり田之助なのだ。  出てくるシーンは少ない。が、四肢を失っても舞台に出る、歌舞伎役者であり続けるという執念がにじみ出てくる。  ゆえに、お峰が薄い。  まぁ、語り部としてはフェアなのだろうけれど、負けてるなって感じてしまう。    ミステリーのテイをとっているので、フェアであることが大事だったのかもしれないが、それによって徒花の匂いを奪ってしまった、そんな感じがする。  そのためか、2作目でまったくフェアじゃない方法がとられる。  こうなると、もう飛び道具なのだが、それを使いながら、むしろそれを使うことによって軌跡をはっきりさせるという流石にデビュー作ではない、百戦錬磨された作家さまと感じた。  ま、現代と過去で、歌舞伎的な見立てを張り巡らせたところで、未完になっているので、わああってなっちゃうのだけどね。  完結したのを読みたかったよ…。

Posted by ブクログ

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