あなたのゼイ肉、落とします

垣谷美雨(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2016/10/19
• JAN: 9784575239928

商品レビュー

2024/04/03

凄く心温まる4遍のお話しでした。

『あなたのゼイ肉、落とします』の著者、大庭小萬里さんから指導を受けて、健康的に痩せる方法を探っていくストーリー。
4人ともなんらかのきっかけや原因で、太り、小萬里さんの指導で、その原因を分析し、対策の指導を受け、心のゼイ肉を落として、心身共に健康にむかいます。

◾️ケース1 園田乃梨子49歳

若い頃から美貌を誇っていたし、少しの努力で体重は元に戻っていた。最近、油断すると際限なく太るし、以前は出来た絶食もできなくなった。
空腹に耐えられなくなり、美貌の衰えだけでなく、意志まで弱くなり、意地汚くなった。

これ、無茶苦茶共感します。最近、本当に、空腹に耐えられないですし、意志が弱くて、ついつまみ食い…。

最初の指導は…
「ブスとして生きる訓練をする事」
今までは、美人だったから、周りがチヤホヤしてくれた。ブスは、自分から笑顔を絶やさず、周りに気配りしながら生きている。それを見習う！

次の指導は…
「筋トレをして、家事を手放す」
フルタイムで働いているのに、夫や娘の世話を完璧にこなしているが、不満も多い。
週に2日、夕飯を作らない。娘の弁当は作らない。夫のワイシャツをクリーニングに出すのは、夫に自分でさせる。

◾️ケース2 錦小路小菊18歳

高校生の時に、パティシエの専門学校に行きたいと話すと、父親に反対され、大学の英文科へ入学。その頃から太り出す。
父は、元華族をプライドに、たいして働かず貧乏暮らしなのに、娘達をお嬢様に育てる。2人の姉は美貌を生かし、お金持ちと結婚して専業主婦の道へ。
小菊は、姉達の生き方には共感できず…。

心のゼイ肉を落とす指導は…
「家を出て、好きなことを追求！」
まずは、バイトを初めて、叔母の家に住まわせてもらう。
祖母に昔たべさせてもらったカボチャのケーキを作って、販売する。
その過程で、何かに夢中になるから、食べる時間が無くなり、痩せてくる。

◾️ケース3 吉田知也32歳

車の事故で、1年半前までの記憶を無くした知也。
自分のセルフイメージは、イケメンで仕事の出来る男だが、何故か、太っている。

色々思い出していくうち…
大手企業に勤める暴君な父親。付き合う友達ですら、魚屋の子どもはダメだとか、〇〇大学以下のやつは認め無いなど…。
会社で知り合い付き合った彼女に振られてから、太り出したようだ。
指導は、本来の自分を取り戻す。
そして、両親の指導もしていた。

◾️ケース4 前田悠太10才

これは、かわいそう。
母子家庭の小学4年悠太の食事は、クッキーと煎餅。隣りに住む父子家庭の女子中学生の食事は、カップラーメンとポテチ。そのため、必然的に2人とも太っていて、学校ではイジメられていた。
この2人に、自分で食事を作ることを指導していく。親への指導も。

この本、実は最近の社会問題を扱っているのか。そして、解決策を提示している？

2024/02/06

「あなたの人生、片づけます」を読んでから垣谷美雨さんの他の作品を読んでみたくなり図書館で予約して借りた。控えめに言って最高。読了後は心のゼイ肉が落ちたような、すっきりとした気持ちにさせてくれる素敵な作品であった。心だけでなく、体のダイエットのアドバイスも書かれており、ダイエットは栄養バランスや、炭水化物を減らすことなど基礎的なところが大事なのだと物語を通して改めて理解した。垣谷美雨さんの作品は、いつかまた再読したいと思わせてくれる。

2024/01/06

体の贅肉落とすのではなく、心の贅肉を落としてくれる家事代行会社のスペシャリスト小萬里さん。
前向きに変わっていく主人公たちの様子を見て、私も個別指導を受けさせて欲しいと思った。