商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎メディアコンサルティング |
発売年月日 | 2016/09/01 |
JAN | 9784344993778 |
- 書籍
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地域通貨で実現する地方創世
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地域通貨で実現する地方創世
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
能村さんのフェリカポケットマーケティング社自体が、地方創生のための地域通貨普及のための活動をしています。 そこで、現代日本における地方の課題と、その解決策としての地域通貨があることを述べたうえで、普及のポイントや事例を紹介している一冊です。 地方の課題として、以下がある ・高...
能村さんのフェリカポケットマーケティング社自体が、地方創生のための地域通貨普及のための活動をしています。 そこで、現代日本における地方の課題と、その解決策としての地域通貨があることを述べたうえで、普及のポイントや事例を紹介している一冊です。 地方の課題として、以下がある ・高度経済成長期は、地方で工場誘致→雇用増加→経済発展の構図があったが、製造業が海外に出ている中で、この構図での雇用創出ができない ・地方の人が暮らすために需要はあるが、それが満たされていなかったり、地域外(に本社がある企業とか)に流れたりしているから、地域内でお金が回っていない 解決策として ・「地域で需要を満たし、お金をまわすための需給マッチング」(実利)と、「自分のふるさとのために何かしたい」(想い)を組み合わせて地域を動かす地域通貨がある ・地域通貨の特徴は、円と異なり、使える場所、期間、対象を制限することで、地域のためになり、貯蓄ではなく利用(循環)を促進する点 例えば ・金融大国のスイスでも、1934年から地域通貨WIRが運用されている。スイス銀行法に基づく銀行免許を根拠としている。紙幣ではなくカードや小切手のような形で運用されている。利用できる会員はスイス国内の中小企業で、6万社が会員。その2/3が継続利用。1スイスフラン=1WIRだが交換できない。普及の理由は、(1)融資の際の利率がスイスフランより低い。(2)公共事業の入札で支払いの一部をWIRにするなど地元事業者を保護する役割がある。 これに対して、国内の事例や運用の資金についての話も紹介されているが、いまいちピンと来なかったので割愛。活動の目的には共感するし、実例を作っていることも大尊敬。ただ、実際やるなら、最初にメリットを創ることが大事で、ボトムアップよりトップダウンで、一気にリソースをかけてやる案件(一定の資金を集めたうえで、それを元手に使う人のメリットを作り、使う人を一気に増やす)だと思う。そうでないと、運用している人たちの努力が花開くまで時間がかかりすぎて、続かなさそう。感覚的に。 地域の中でお金を回す(外に出さないで取り込む)という考え方は大賛成だが、外から取り込まないと維持・縮小のみ。地域の需給をマッチさせることと、外からお金をとってくることは両輪だと思う。どっちもとても難しいけど。
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地域の行政に関わる方は、一度は読まれたほうがいい一冊。今や仮想通貨などもどんどん種類が増えている中、地域通貨という古くて新しい概念で、地域におカネを循環させ、共存共栄を可能にするツールについて、過去の様々なエリアの実績が紹介されています。
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