商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2016/09/15 |
JAN | 9784334911188 |
- 書籍
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月輪先生の犯罪捜査学教室
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月輪先生の犯罪捜査学教室
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商品レビュー
3.1
11件のお客様レビュー
"名探偵・月輪龍太郎シリーズ"の第4巻。短編集。 月輪が、東京帝国大学で犯罪学の講義をしていて、その講義に出ている学生3人と出会った謎の話。前の巻まで語り手だった杉山は出てこない。 帝大生3人が若者(とくに、この時代のエリート候補生で...
"名探偵・月輪龍太郎シリーズ"の第4巻。短編集。 月輪が、東京帝国大学で犯罪学の講義をしていて、その講義に出ている学生3人と出会った謎の話。前の巻まで語り手だった杉山は出てこない。 帝大生3人が若者(とくに、この時代のエリート候補生である帝大生だからこそ)特有の高慢さをお互い発揮しているところもあり、月輪がこれまでの巻より常識人っぽく見えるところもあって面白かった。最後の話の「月輪先生と舞踏会の密室」が個人的には一番好きだった。
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時代ミステリーですね❗ 時は伊藤博文が総理大臣の頃、帝国大学で月輪探偵の講座が開かれ帝大生三人が参加する。この四人に月輪探偵の助手氷川蘭子を加えた講座の面々で事件を解決に結べていく物語
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月輪探偵シリーズ。読んでみると再読だった。 今回は月輪探偵が帝国大学の学生三人に犯罪学を教えるという体裁なのだが、座学ではなくフィールドワーク形式。 実際に事件が起きた現場に行って捜査をしたり、進行中の事件を見守ったり、警護に駆り出された現場で事件が起きたり。 衆人環視状態のビ...
月輪探偵シリーズ。読んでみると再読だった。 今回は月輪探偵が帝国大学の学生三人に犯罪学を教えるという体裁なのだが、座学ではなくフィールドワーク形式。 実際に事件が起きた現場に行って捜査をしたり、進行中の事件を見守ったり、警護に駆り出された現場で事件が起きたり。 衆人環視状態のビルの五階から屋上に出たまま消えた男が離れた場所で遺体となって発見された事件。 有名画家の家を訪ねて来た男が画家に会わずに屋敷の庭を抜けて消えた翌日、画家の子供が誘拐された事件。 空き家になった館での幽霊出没の噂の真偽を調べるために館に入ると男の遺体に出くわした事件。 伊藤博文公暗殺の情報を得て政府高官の海田邸で行われるパーティーに警護に行くと、伊藤公ではなく海田が殺された事件。 パターンとしては三人の学生が推理を披露するが全くの外れで、最終的に月輪探偵が見事真相を看破しトリックと犯人を明らかにする。 学生たちが的外れな推理を披露するも帝大生のプライドと月輪の助手である蘭子への鞘当てで毎回張り切っているのが救い。 しかし警察のようなマンパワーがあるわけでも警察権力で踏み込んだ捜査が出来るわけでもないので、少ない材料で推理しろというのも無理があるかも知れない。 そんな状況で、月輪がいない避暑地で三人だけで幽霊屋敷や過去の事件まで調べる第三話はかなり頑張っていたと思う。それなのに最終的に月輪に突き付けられた真実の残酷さは切なかった。 トリックなどは楽しめたが、学生たちの推理の稚拙さには辟易するところがあったり、月輪も後出しで新事実や新たな登場人物を見せたりするのが狡いなと思ったり、ミステリーとしてはフェアではないところも感じた。 ただ月輪が学生たちをフォローしたり彼らの推理をヒントに真実に行き着いたりする点はホッとした。 後の学生たちが誰も探偵にはならなかったところは仕方ないか。
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