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助太刀09(5) ガンガンC
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助太刀09(5) ガンガンC

岸本聖史(著者)

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助太刀09(5) ガンガンC

639

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 スクウェア・エニックス
発売年月日 2016/09/21
JAN 9784757550735

助太刀09(5)

¥639

商品レビュー

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2016/11/18

岸本先生の作品の中で、私はデビュー作の『666~サタン~』が一番に好きなのだが、読み応えっつーか、テーマについて考えさせられる点では、この『助太刀09』の方が上回ってるな それは、きっと、岸本先生が人間力を上げ、漫画家として成長している証拠だろう 未読の方はぜひ、一気読みをお勧め...

岸本先生の作品の中で、私はデビュー作の『666~サタン~』が一番に好きなのだが、読み応えっつーか、テーマについて考えさせられる点では、この『助太刀09』の方が上回ってるな それは、きっと、岸本先生が人間力を上げ、漫画家として成長している証拠だろう 未読の方はぜひ、一気読みをお勧めする。その方が、独特ながらも、異様な現実感が宿るストーリーを、しっかりと受け止める事が出来る、と思う 善と悪の境界線、復讐行為の正当性、命の重さ、色々と深く、エグい描写も多いが、ストーリーに一貫性があるので、読み手は飽きずに読める この最終巻は、ともかく、怒涛の展開である 何より、この『助太刀09』に隠されていた、兄弟の絆にグッと来た。岸本先生自身が、双子だけあって、喧嘩のシーンは、今まで以上の迫力があり、読み手は心を激しく揺さぶられ、より一層、この『助太刀09』が自分に与える影響と向き合うだろう 現実には、助太刀人はいない(ハズだ)。しかし、いたらイイのに、と思う人は少なくないだろう もし、助太刀人が一つの職業として認められたのなら、きっと、それは、刑事や消防士と同じく、活躍する機会が永遠に無くなる事を望まれるモノとなるのだろう。助太刀人が必要じゃない世の中、それは、殺人を犯す人間がいなくなる、と言う事だ けれど、人は勝手な理由で他人の命を奪い、そこに悲しむ家族を生む。そいつが死刑にならず、檻の中と言え、平穏に生きているとなれば、家族が抱えている悲しみは憎しみに変わるだろう。死刑が正しい、とは言わないけれど、加害者が死ぬ事で、被害者遺族の無念が減るのであれば、なるべく事件から間を置かずに執行すべきだ、と私は考えている 先にも書いたが、この『助太刀09』は、青年漫画として、かなり、ヘヴィーな内容だ。あくまで、私個人の印象だが、『スモーキング』(岩城宏士)や『職業・殺し屋』(西川秀明)、『不能犯』(宮月新/神崎裕也)、これらが全て好き、もしくは一つでも好みなら、多分、この内容を受け入れられるだろう 人は誰でも、心に闇を抱えている、それに呑まれる者もいれば、逆に喰らって力に変えられる者もいる。やはり、人は無限の可能性に満ちている。主人公・優二のように、真っ直ぐな強さを辛い経験の末に得た人間が増えれば、この世界はより優しくなるだろうな この台詞を引用に選んだのは、山岸優二って青年の、聞こえの良い理屈じゃ説明できないカッコ良さが、これでもかってくらい表現されているからだ。この言葉こそが、『助太刀09』と言っても過言じゃない。自分の大切なモノを守る時、人は最高のパワァを発揮できる。覚悟を決める、とはこういう事だ

Posted by ブクログ

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