合格対策AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト

大塚康徳(著者)

• 販売会社／発売会社: リックテレコム
• 発売年月日: 2016/08/01
• JAN: 9784865940435

商品レビュー

2021/04/25

AWSはEC2などへの通信トラフィックを分散するロードバランシングサービスとしてELB; Elastic Load Balancingを提供する。ELBは異常が発生したEC2 Instanceへの振り分けを停止し、他の正常なEC2 Instanceのみに通信を行う。異常が発生してもEC2 Instanceを自動的に終了、削除、修復することはない。ELBに登録されたEC2 InstanceをBackend Instanceと呼ぶ。
ELBにSSL証明書をインストールしてSSL通信を行うことができる。各EC2で証明書を持つことに比べ、証明書を一元管理で得斬る。SSL復号はELBが担い、Backend Instanceの負荷を軽減できる。
ELBはAZサービスであり、複数のAZへの分散までは行わない。クロスゾーン負荷分散を使用すると、ELBは複数のAZに登録されたすべてのEC2 Instanceに対してリクエストを均等に分散する。
ELBには様々な種類がある。CLB; Classic Load BalancerはリクエストをBackend Instanceへ振り分けるが、コンテンツベースで振り分けることはできない。一つのCLBで同じポート番号をターゲットとしたフロントエンドリスナーを作成することはできない。
ALB; Application Load Balancerはコンテンツベースでの振り分けが可能。リクエストのクエリを判断し、予め設定したパスのルーティングに従って振り分ける。ALBのホストベースのルーティング機能を利用することで、一つのALBでドメイン名に応じて振り分け先のEC2 Instanceを制御できる。
ALBはgRPCプロトコルをサポートする。ALBを使用してマイクロサービス間または gRPC 対応のクライアントとサービス間でgRPCトラフィックをルーティング及び負荷分散できる。gRPC はトランスポートに HTTP/2 を使用し、マイクロサービスベースのアーキテクチャ上に構築されたアプリケーションのサービス間通信で普及しつつある。
NLB; Network Load Balancerは低レイテンシーで高いスループットを実現。送信元のIP Addressを保持し、レスポンスをClientに直接返す。
AWS Gateway Load Balancer は、ファイアウォール、侵入検知および防止システム、分析、トラフィックの可視化システムなどのサードパーティーの仮想ネットワークアプライアンスのデプロイ、スケール、管理を支援するサービス。Gateway Load Balancerは、透過的なネットワークゲートウェイとトラフィックを分散し、仮想アプライアンスを需要に基づいてスケーリングするLoad Balancerを組み合わせる。

2019/05/15

アソシエイト合格しました。この本で基本は学べますが、別途AWSのblack beltや他の関連書籍も読んだ方がいいです。

2018/05/03

試験対象を広く浅くカバーしている。勉強する際はBlack Beltの資料を参照することが多いが、それをより簡略化してエッセンスのみまとめているイメージ。初学者が本書のみを用いて合格に至るのは難しいと思うが、概要を掴むためには有用だと感じる。自分は合格後に購入し、復習も兼ねてのつもりで読んだが、分かりやすくまとまっておりありがたかった。