商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2016/08/31 |
JAN | 9784488010638 |
- 書籍
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泉
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泉
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イギリスの作家キャサリン・チャンター、2015年発表の小説。 近未来ディストピア小説風ミステリー?。初老?の女性が刑務所から自宅監禁へと処置が変更になって、「泉」と呼ばれる土地へ帰ってくる所から物語りは始まります。 現在の話と過去の話が入り組んでいて、簡単な話をわざとややこしく...
イギリスの作家キャサリン・チャンター、2015年発表の小説。 近未来ディストピア小説風ミステリー?。初老?の女性が刑務所から自宅監禁へと処置が変更になって、「泉」と呼ばれる土地へ帰ってくる所から物語りは始まります。 現在の話と過去の話が入り組んでいて、簡単な話をわざとややこしくもったいをつけて書いているような感を受けるし、端々から陳腐さが臭って鼻に付く。主人公も全く魅力的でない。 私の好みではありませんでした。
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創元メルマガの『内容紹介』が気に入って、出るのを楽しみにしていた。 ミステリとも読めるし、幻想小説とも読める。本書はジャンル分けを拒否しているようなところがあり、そういう小説はいち読者として大好物なので、たいへん楽しく読んだ(但しミステリとして読むと、解決編はちょっと物足りない部...
創元メルマガの『内容紹介』が気に入って、出るのを楽しみにしていた。 ミステリとも読めるし、幻想小説とも読める。本書はジャンル分けを拒否しているようなところがあり、そういう小説はいち読者として大好物なので、たいへん楽しく読んだ(但しミステリとして読むと、解決編はちょっと物足りない部分がある)。 旱魃の中、唯一、雨が降り、水に恵まれている……という設定は幻想的でもあり、SF的でもあり、また、一種のユートピア幻想も感じられる。抑制の利いた訳文も作風に合っていると思う。宗教的なモチーフに薔薇が使われているのも、幻想味を強くしている。 『〈泉〉はふたたび、わたしを手に入れていた』という冒頭の一文は、登場人物が否応なく〈泉〉に囚われている姿を端的に表していて、とても好きな文章だ。ある意味で本書の内容はこの一文に集約されているとも思える。 驚いたのは本書が著者の初長編ということ(巻末の解説による)。是非、原書既刊の短編集も邦訳して欲しい。
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