カササギの計略 宝島社文庫

才羽楽(著者)

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2016/07/06
• JAN: 9784800257475

商品レビュー

2024/09/18

第7回ビブリオバトル全国大会inいこま予選会3-オンライン-で紹介された本です。
https://www.youtube.com/watch?v=ym3LauZ9yuU
2022.2.12

2024/09/18

著者初読。職場のパイセンからの借り物。人から物事を頼まれると断れない性格の大学生岡部君の幼少期にした何気ない約束に纏わる物語。事前情報なしで読み始めたため、よくあるヒロイン死亡のお涙頂戴ものかと思っていたが、残り数ページのところで「これはミステリーなんだ」って気が付いた。みんな誰かを愛しているだけで不幸になってしまったお話で、最後の最後にちょっとハッピーかもと思わせてくれる終わり方だった。カササギが七夕で大活躍するなんて知らなかったな。智美ちゃんに幸あれ。

2024/08/20

大学生の岡部がアパートに帰ると見知らぬ女性が部屋の前で待っていた。華子と名乗った女は岡部の部屋に居座り、次第に彼女のペースに巻き込まれていった岡部は彼女に惹かれていくが　―― 。

《以下ネタバレ注意》

正直、勝矢の動機はどうかと思いました。
子どもの頃の約束を果たしていないからといって自分の彼女を巻き込み、謀ることかしら。
子どもの時の「またあそぼうね」なんて挨拶がわりみたいなものでは？
ましてや引っ越し先も知らなかったのだから岡部には探しようがなかったはず。
難病の姉を思ってのことでしょうが完全に逆恨みのようなものだと思いました。

そしてまんまと勝矢の計略は成功しましたが、あのまま岡部がカコの後を追っていたとしたら、最も後悔するのは片棒を担いだ勝矢の彼女ではないのでしょうか。
それに華子はそんなことをした勝矢のことを喜ばないと思います。

読後、悶々と考えてしまいました。