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このあたりの人たち
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | スイッチパブリッシング |
発売年月日 | 2016/06/29 |
JAN | 9784884184506 |
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このあたりの人たち
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商品レビュー
3.7
34件のお客様レビュー
確かに面白かった。奇妙な町と人々の短編集。連作っぽくもある。 淡々としたトーンで語られており寓話のようでもある。
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これを伝えたいのだとか、こういう話なのだとか、判断したくてもできない本。ほんのり漂う不穏な空気感と、読んだ時の自分のちょっとした感情の変化を楽しみつつ、不思議さを抱えたままふわっと読み終えました。 ひみつ、バス釣り、白い鳩が好きです。
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一方的に信頼している本町文化堂の嶋田さんのこの本に関するXのポストが“バズった”、ということを少し遅れてPodcastで知って手に取った。Xのポストから帯にもなった文章に「文学のヤバさを味わって欲しい」とあるけれど、たしかにこれはヤバかった。 「このあたりの人たち」、彼女らが暮...
一方的に信頼している本町文化堂の嶋田さんのこの本に関するXのポストが“バズった”、ということを少し遅れてPodcastで知って手に取った。Xのポストから帯にもなった文章に「文学のヤバさを味わって欲しい」とあるけれど、たしかにこれはヤバかった。 「このあたりの人たち」、彼女らが暮らすその町のエピソードは、どれも不思議で突飛で少し怖くて、そしてとても魅力的だった。 そんなエピソードたちは説明や謎解き、明確にオトすこともなく、世界が変わってしまうような話でさえ、しれっとただ「こんなことがあった」と物語られる。そこでは理解も“答え”を出すことも出来ないし、当然のことのように物語られるとそれはもう、魅力的なエピソード自体もそこにあるわからなさも怖さもそのまま受け入れ、ただ感動しながら少し震えるしかないのだった。 このわからなさや解明されない怖さをそのまま受け入れる、というのは所謂実話怪談を読んだときの感覚にかなり近いものがあって。実話怪談は“体験者から聞き取った”という部分でリアリティの担保がされていて、それがいかに奇抜で理解出来ない、オチのないような話だとしてもそのリアリティ故にそのまま受け入れる(方が怖いし面白い)しかない。それはつまり“事実は小説よりも奇なり”ということのような気もするわけだけれど、稀になんの担保もなく現実と同じように“リアリティ”を持った、そう思える説得力をもって語られる、物語もそこにあるわからなさも怖さもそのまま受け取るしかない少説、フィクションがあるのだった。 そこにあるリアリティは設定や書き込まれる細部に宿ったりというよりも、語り、文章自体が生み出すもののような気がしている。そんな想像/創造を文章にして物語ることで、現実、事実に肉薄する、あるいは少しだけ超えてしまう瞬間さえあるものが書かれ、読むことが出来る、それも「文学のヤバさ」なのでは、と思った。そんな文学のヤバさを味わうと、頁から顔を上げて見える世界も少し違ってみえた、気もしたのでした。 実話怪談の件は小山田浩子さんの短編を読んだときにも考えたことだけれど、彼女の小説、文章にもこの”リアリティ“があったと思う。それにあの文体にはリアリティ以上の何かもある気がしているのだけれど、それはまた別の話ですね。
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