商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2016/06/10 |
JAN | 9784344424814 |
- 書籍
- 文庫
玉磨き
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玉磨き
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
創作と分かっているのに、現実にあったもののように感じてしまう不思議さは変わらない。いつもの三崎亜記だ。愚直に、あるいはひそやかに貫く、それぞれの信念や義務感、そして郷愁。そうした存在もまたそう。刻まれない明日や他作品と同じように。
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なくなってしまいそうな文化、工芸、職業について取材した記事をルポ形式で綴る短編集 表題作の「磨くこと」自体を職としている人や、「通勤」を提供する観覧車のようなサービス(電車の様な乗り物だが移動はしない)など、無さそうなモノを在るかのように描く。 「記事として書いたモノ」なので、...
なくなってしまいそうな文化、工芸、職業について取材した記事をルポ形式で綴る短編集 表題作の「磨くこと」自体を職としている人や、「通勤」を提供する観覧車のようなサービス(電車の様な乗り物だが移動はしない)など、無さそうなモノを在るかのように描く。 「記事として書いたモノ」なので、無理矢理教訓につなげて終わらせている部分もあり、いつも三崎作品の「あとがきや解説」で書かれているようなことが作品内で語られている違和感がありつつ、ぼんやりと読んでいた。 何に使うかわからない「部品」を作る職業の方々を描いた「分業」が良かった。「設計図」という絵や地図、仕様書など様々なドキュメントから設計を読み解き「部品」を組み立てていく人達が少し前に見た"障害を持つ方がアート作品に打ち込む姿"と重なった。その人にだけ形が見えて完成形を目指す。でもそれは部品としての完成で…とか「全体」と「部品」について考える。 「失われるモノ」や「見えてないモノ」をどう感じるかについて、三崎作品共通のテーマが提示されるが、そんなに印象的でもなく…短編なので入門編としては良いのかも。
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ルポライターの私は、取材のために全国を訪ね歩いていた。どこへも辿り着かない通勤用の観覧車、ただひたすらに玉を磨く伝統産業、すでに海底に沈んだ町の商店街組合…。そこで私が出会ったのは、忘れ去られる運命にあるものを、次に受け継ぐために生きる人人だった。今、この瞬間にも、日常から消えつ...
ルポライターの私は、取材のために全国を訪ね歩いていた。どこへも辿り着かない通勤用の観覧車、ただひたすらに玉を磨く伝統産業、すでに海底に沈んだ町の商店街組合…。そこで私が出会ったのは、忘れ去られる運命にあるものを、次に受け継ぐために生きる人人だった。今、この瞬間にも、日常から消えつつある風景を描いた、6つの記憶の物語。
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