商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 学文社 |
発売年月日 | 2016/05/01 |
JAN | 9784762026348 |
- 書籍
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男子問題の時代?
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男子問題の時代?
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「政治分野における男女共同参画推進法」が5月16日に成立した。 しかし中にはこんな意見もあるかもしれない。 能力のない女のせいで優秀な男が政治家になれないのではないか? 女が政治に参加しないのはそもそも能力がなかったり、興味がないからではないか? この法律の是非はまだ論じるに...
「政治分野における男女共同参画推進法」が5月16日に成立した。 しかし中にはこんな意見もあるかもしれない。 能力のない女のせいで優秀な男が政治家になれないのではないか? 女が政治に参加しないのはそもそも能力がなかったり、興味がないからではないか? この法律の是非はまだ論じるには早すぎるが、得てして日本ではこんな風潮に傾きやすい。 女は充分に優遇されているだろう、なぜそれなのに......。 ではこういった意見に傾きやすいのはなぜなのか? 本書では男性の生きづらさを理解することで誰にとっても行きやすい社会の構築に向けて提言する。 男性が生き辛いと感じるのは「女性支配の社会になってしまったからではない」(47頁) 男性は、男ならこうあるべきというレッテルの下で生きている。 たとえそこから降りたくても、『「降りさせない」ための男同士の相互監視に晒され』(52頁)ている。 そしてその男らしさを女性も求めてしまい、皆が逃げ場をなくしている。 女性の研究は多くなされてきた。 それは長いこと女性が男性の被支配下にあり、弱者だったためだ。 決してその抑圧が解決されたわけではないが、時代を追うごとに少しずつ、女性は重圧から逃れてきた。 それゆえに男性の研究は進んで来なかったし、ジェンダー教育も進んでは来なかったと著者は述べる。 男性は過剰防衛をしているのではないか、私にはそう思えてならない。 私たちが恐れるべきは、男女相互ではなく、反知性的社会の再構築だ。 お互いを攻撃しても、何も良くならない。 首を絞め合った先に何があるというのだろう? 目指すべきは、「男女が対等に社会に貢献し、経済的に自立し、その機会を得、責任を持つ社会」(59頁)であり、そうでなければ、生きづらさは決して解消されないのだ。
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