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明治十年丁丑公論・瘠我慢の説 講談社学術文庫675
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1985/03/01 |
JAN | 9784061586758 |
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明治十年丁丑公論・瘠我慢の説
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明治十年丁丑公論・瘠我慢の説
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丁丑公論は、西南戦争に敗れた西郷隆盛の名誉挽回の論説。アメリカ南北戦争を引き合いにする点など、興味深い。当時の世論というか、世相というようなものにも想像が及ぶ。痩我慢の説は勝海舟、榎本武揚が幕臣ながらも新政府にも関与する様への疑問の投げかけだ。それらを本人らに直接問うている点、公...
丁丑公論は、西南戦争に敗れた西郷隆盛の名誉挽回の論説。アメリカ南北戦争を引き合いにする点など、興味深い。当時の世論というか、世相というようなものにも想像が及ぶ。痩我慢の説は勝海舟、榎本武揚が幕臣ながらも新政府にも関与する様への疑問の投げかけだ。それらを本人らに直接問うている点、公正明大な公開討論の風もある。ただし本人らの回答は確かに承ったのみで反論の記載はなかったところは大人の対応なのかどうなのか。
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「明治十年丁丑公論」西南戦争で戦死した西郷隆盛を擁護し,彼を生かせなかった政府を批判している.「西郷は天下の人物なり.日本狭しといえども,国法厳なりといえども,豈一人を容るるに余地なからんや.日本は一日の日本に非ず,国法は万代の国法に非ず,他日この人物を用るの時あるべきなり.これ...
「明治十年丁丑公論」西南戦争で戦死した西郷隆盛を擁護し,彼を生かせなかった政府を批判している.「西郷は天下の人物なり.日本狭しといえども,国法厳なりといえども,豈一人を容るるに余地なからんや.日本は一日の日本に非ず,国法は万代の国法に非ず,他日この人物を用るの時あるべきなり.これまた惜しむべし」. 「瘠我慢の説」維新のときに幕軍に属しながら,維新後,新政府で高い地位まで登った勝海舟と榎本武揚への批判の書.勝の返書は相当おこっているのがわかるが,私には勝の方が一枚上手のような気がする.福澤の批判はもっともなところもあるけれども,勝は「いいたいやつにはいわせておけ」というくらいの開き直りがある.こういう人に何を言っても無駄. ところで,福澤と西郷と勝と並べて見ると,私には福澤と西郷の精神的な距離の方が,福澤と勝のそれよりもずっと遠いような気がする.福澤と勝は合理主義という共通の行動規範をもっているように思われる.一方の西郷隆盛はヒューマニズムと言ったものを感じさせるけれど,それは福沢諭吉にはあまり感じられない.これは私の先入観かもしれないが,この2つの論が私の腑に落ちないのはこういったところにもあるのではないかと思う. 他に「旧藩情」.これは未読.
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卓越した西洋理解のもとに啓蒙活動を進めていた福澤先生であるが、その武士的エートスが垣間見られる著作。
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