スイム！スイム！スイム！

五十嵐貴久(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2016/05/18
• JAN: 9784575239621

商品レビュー

2024/10/15

感想
テンポが良く、サクサク読める。

各章のタイトルで展開が分からないのもいい。

単純だが、真っ直ぐな主人公にも好感が持てる。

最後はどうなのよ！？

あらすじ
二大会連続の金メダリストの西山はスイマー。期待されたロンドン五輪は、銅メダル。

ある日、水泳協会に呼び出され、引退及びジュニアの育成を打診されたが、断る。水泳以外のことが何も出来ずワガママで常識のない大輔は、スポンサーからも見放され、世間から大バッシングを浴びる。

その後は婚約者にも振られる。西山は携帯ショップで働きながら、スイミングスクールのコーチをやりつつ、トレーニングする。

知り合いの木下という時代遅れの精神論が好きなコーチから、インド人ハーフの幸男と、喫煙で代表落ちした望を指導するようにお願いされる。

西山は日本選手権の自由形に出るが予選敗退。木下からリオから採用される混合メドレーのスペシャリストでオリンピックを目指してはどうかと提案され、マスコミを使ってこの案をアピールし、全水協に迫る。

全水協は混合メドレーの決定戦を開くことを決めた。西山は幸男と望、元カノで銀メダリストの史佳、ヤクザの息子の響、マスターズ出場の恵子さんとチームを組み、木下の前時代の根性トレーニングで大会に向けて練習する。

いよいよ代表選考レース本番になり、その結果は！？

2024/09/08

滑り出しは印象最悪な主人公。でもどこか憎めない…と言われているけど、個人的には忌々しい天狗になった元メダリストの転落と反撃劇。
途中から、確かに根はまっすぐな単純馬鹿かと割り切って読むとすんなり物語に入れる。
こんなにうまくはいかないだろうけど、最後の最後、実は…とどちらに転んでも期待の持てるよい締めでした。

2023/01/07

訳ありのチームメイトと水泳バカの主人公。
それぞれ闇の部分を抱えつつも
ドタバタしていて賑やかな雰囲気もあって
気軽に読めるなと思っていましたが、
チームジャパンとの選考レースは会場の盛り上がりと同じくらい、ハラハラドキドキしながら読み進められました。

そしてあの終わり方！いい意味でズルい！