商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2016/04/27 |
JAN | 9784344974555 |
- 書籍
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愛のとばり
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愛のとばり
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商品レビュー
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頻繁に連絡を取り合う兄弟でもなかった兄からの突然の電話。 良からぬことだろうと察しはつく。 兄が電話越しに何度もため息をつくのは、奈津子が3年半ほど前に自殺未遂をしたことからの気遣いだろうか。 話の内容は、父が胃癌ですでに手術も終えて自宅に戻っているとのこと。 聞けば、あと半年ら...
頻繁に連絡を取り合う兄弟でもなかった兄からの突然の電話。 良からぬことだろうと察しはつく。 兄が電話越しに何度もため息をつくのは、奈津子が3年半ほど前に自殺未遂をしたことからの気遣いだろうか。 話の内容は、父が胃癌ですでに手術も終えて自宅に戻っているとのこと。 聞けば、あと半年らしいと。 そこから奈津子は、少しでも父といる時間を作ろうと帰省するのだが…。 感情的で自分勝手な母にうんざりしたり、自分の夫は子どものようにわがままで…。 弱っていく父を見ながらなすすべもなく、自分の想いもうまく伝わらない。 そんな状態が父が亡くなるまでずっと続いて…。 読んでいて、家族とはなんとややこしいものなのかと思ってしまう。 そして、とても難しいものであると。 煩わしささえ感じるときもあって、だが縁をきるわけにはいかず、亡くなるまで関係は続く。 よほど他人の方が気楽では…と思ってしまう。 そう思う自分になんて薄情なんだろうと嫌悪したり…。 自分は、愛情が薄い人間なんだなと確認できるのが情け無い。 奈津子の兄が言っていたことに 人生はなぜこんなに困難に満ちているか、ということで人はみな学ぶために生きているということだと。 人はそれぞれに運命があり、そしてなにかを学ぶために生まれてきているという。 人はいかにコミュニケーションが大切かということを学べたとあった。 そうかもしれない。 きっとそうだろうと思った。
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