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下り坂をそろそろと下る 講談社現代新書2363
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2016/04/13 |
| JAN | 9784062883634 |
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下り坂をそろそろと下る
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商品レビュー
3.8
80件のお客様レビュー
劇作家・演出家の平田オリザさんが、各地での街づくりの実践を踏まえた、日本社会がどうあるべきかを提起した本でした。 真の地方創生を考える前提として提起された、3つの寂しさ。日本は下り坂を降りていくしか無いという現状認識が、そうだよね!と共感。 「もはや日本は工業立国では無い」「も...
劇作家・演出家の平田オリザさんが、各地での街づくりの実践を踏まえた、日本社会がどうあるべきかを提起した本でした。 真の地方創生を考える前提として提起された、3つの寂しさ。日本は下り坂を降りていくしか無いという現状認識が、そうだよね!と共感。 「もはや日本は工業立国では無い」「もはや日本は成長社会では無い」「もはやこの国はアジア唯一の先進国では無い」 そして地域活性化のために、箱モノやバラマキではなく「人と共に生きるためのセンス」である文化資本を育てなければならない、という主張が新鮮で光明が見える気がします。人をいかに育てるか、育つ仕組みをどうつくるかという視点が、なかなか持てない世の中なんだと気付かされました。 小豆島、城崎、四国学院大などの実践例に励まされます。 驚くべきは2016年の刊行にもかかわらず、今の世の中に鋭く刺さること。世の中はちっとも良くなってないのかもしれないですが、希望もあると感じました。
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人口減と経済の停滞、先行きの見えぬ日本に必要なのは速度ではなく確かな歩みだ。地域に根ざした演劇は人と人の間に橋をかける。観る者、演じる者が言葉を通じて他者を知る。それはまさに深いコミュニケーションの訓練だ。文化は経済の後を追うものではない。むしろ人を育て地域を耕し国の形をつくる土...
人口減と経済の停滞、先行きの見えぬ日本に必要なのは速度ではなく確かな歩みだ。地域に根ざした演劇は人と人の間に橋をかける。観る者、演じる者が言葉を通じて他者を知る。それはまさに深いコミュニケーションの訓練だ。文化は経済の後を追うものではない。むしろ人を育て地域を耕し国の形をつくる土台である。下り坂の今こそ文化の力が試されている。
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今後日本が成長していくことはないということを改めて実感した。また、そのことをきちんと受け止めて、新自由主義を脱却し、新たな産業構造に基づいて文化政策を打ち出していくことの重要性に気がついた。 作者の述べる文化政策や寛容と包摂の社会は決して情緒的・感情的なものに振り切ってない。 ...
今後日本が成長していくことはないということを改めて実感した。また、そのことをきちんと受け止めて、新自由主義を脱却し、新たな産業構造に基づいて文化政策を打ち出していくことの重要性に気がついた。 作者の述べる文化政策や寛容と包摂の社会は決して情緒的・感情的なものに振り切ってない。 それは極めて現実的・合理的でいて、筋の一本通った主張だった。 地方創生や大学入試、文学作品、諸外国、演劇など様々な題材を取り上げる中で、これからの日本の在り方を一貫した姿勢で見つめ直している。 日本の衰退を勇気を持って受け入れ、耐え忍んでいくためには、芸術・文化の地位を高め、対話を行なっていくことが大切だという主張は、実に説得力がある。 「成長から成熟へ」の価値観の転換点に今我々は立っているのだと気付かされた。そしてそれに気づいていない(もしくは目を瞑っている)日本人のなんと多いこと。
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