商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2016/04/14 |
JAN | 9784575518849 |
- 書籍
- 文庫
ランドリー
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ランドリー
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商品レビュー
3.1
14件のお客様レビュー
2002年公開、窪塚洋介主演の映画の原作です。 大学の時、単館系の映画を見ることがおしゃれだと思っていた時期があって、まー実際好きだったんですけど、結構見てました。で、気になった映画、見たい映画のフライヤーや、単にフライヤーが気になった映画のフライヤーを集めてみたりもしました。...
2002年公開、窪塚洋介主演の映画の原作です。 大学の時、単館系の映画を見ることがおしゃれだと思っていた時期があって、まー実際好きだったんですけど、結構見てました。で、気になった映画、見たい映画のフライヤーや、単にフライヤーが気になった映画のフライヤーを集めてみたりもしました。そのひとつが、「Laundry」でした。 でも、結局この映画は見ませんでした。だから内容は知らずに、原作を読みました。 4割ほど読み進めたころ、ある章の見出しを見て、この映画の予告編を思い出しました。知能に障害がある青年、テルを演じる窪塚君が、彼独特のイノセントな言い方で言うのです。 「こういうの地球ではアイって言うんだよ。宇宙では知らないけどね。」 素敵なコピーですね。 けど、これが、僕がこの映画を観なかった理由でした。 このセリフと言い回しが、あまりにも窪塚洋介だったから。 それが理由でした。 「また窪塚君か」と。 ひどい話ですね。彼自身は何も悪くないのに。 そして、原作を読めば読むほど、窪塚君のすごさがわかりました。映画を見てないのに、テルの言動すべてが窪塚君の映像として浮かんでくる。この映画を見たことないんですよ、僕。けど、読むと、映像が浮かんでくる。彼のイメージ喚起力の大きさに感服しました。 しかも、テルが窪塚君だと思って読むことは、まったく作品を邪魔しないどころか、むしろ作品を面白く読ませてくれる。つまり、ハマり役だったってことですね。 というわけで、コインランドリーで洗濯物が盗まれないように見張る仕事をしている青年=テル=窪塚君の物語として非常に楽しく読めました。窪塚君知らない若い人がどう読むか、僕には想像できません。
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あえて深く書かれない描写が多いけれどそれもまたいいと感じた。 どこまでも真っ直ぐなテルが愛おしくなる作品です。
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2021年9月5日読了。古いランドリーに勤める、頭に怪我を負った・純粋な青年テルと心に傷を負った水絵が出会い、共に暮らし始めるが…。本棚にあった本を読んでみた。いい人がたくさん出てくる切ない小説、であり、語られない登場人物(おばあちゃんや父親、ラクダなど)の過去と未来を想像させる...
2021年9月5日読了。古いランドリーに勤める、頭に怪我を負った・純粋な青年テルと心に傷を負った水絵が出会い、共に暮らし始めるが…。本棚にあった本を読んでみた。いい人がたくさん出てくる切ない小説、であり、語られない登場人物(おばあちゃんや父親、ラクダなど)の過去と未来を想像させるような描写は悪くないが、「警察は探さないの?」「食事はどうしているの?」「隣人や役所とはどう関わっているの?」など気になってしまう部分が多い…。低年齢の読者であれば問題ないのか?「そんな細かいところ気にしていたら書きたい話も書けんじゃろうが!」と作者は言いたいのかもしれないが、ちょっとしたフォローを入れていくだけでお話のリアリティはもっと増すのではないか、と思う。これくらいのリアリティ描写って今の小説にとっては普通なのかなあ。
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