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皆川博子コレクション(9) 雪女郎

皆川博子(著者), 日下三蔵(編者)

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¥3,080

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 出版芸術社
発売年月日 2016/03/28
JAN 9784882934660

皆川博子コレクション(9)

¥3,080

商品レビュー

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2020/07/19

カメオはスジモンヒトリガさんを纏うとってもかわいい白オコジョさん・・・。 火の玉がくすぶってるから火取蛾で合ってるよな・・・?うーん意味深長。 表題作、雪女郎ってそういう意味か・・・なるほど・・・。飛んで火に入るのは、虫だけではない。 「少年外道」「吉様いのち」どちらも時代小説×...

カメオはスジモンヒトリガさんを纏うとってもかわいい白オコジョさん・・・。 火の玉がくすぶってるから火取蛾で合ってるよな・・・?うーん意味深長。 表題作、雪女郎ってそういう意味か・・・なるほど・・・。飛んで火に入るのは、虫だけではない。 「少年外道」「吉様いのち」どちらも時代小説×幻想小説。陰惨な磔刑、心中する男女の人形・・・うーん耽美だ。 「闇衣」はオチでぶっ飛んだ・・・。一筋縄ではいかないのが皆川節・・・いとしい男を絞め殺すのは女だけではない。 「十五歳の掟」宮田雅之氏の切り絵作品が挿し絵って豪華すぎでは????雰囲気がいつ見てもスッゲエ・・・。そりゃ皆川博子×宮田雅之なんて合うに決まってる。本編も、皆川文学のこの世の凄惨さ、もの悲しい人間の業、無惨なまでの愛・・・全部詰まってます。これが時代小説処女作ってマジか・・・。 「夏の飾り」もオチでびっくりする・・・感情の発露は、赤裸々なだけ生々しくて息苦しい。 同時収録の「朱紋様」も時代小説短篇集。魔性は性情だし、この世はどこまで行こうと地獄なのだから、誰もが自分のためだけに生きて燃え尽きるのだ。 それに加えて、単行本未収録の酒場「瑠衣」シリーズも同時収録されているというボーナストラックの充実ぶり。 今巻のエッセイは映画評・書評。ミステリコンテンツ好きなら垂涎のテーマ。タルコフスキーなんて映画「ノスタルジア」しか観たことないよ・・・皆川先生の博識ぶりにここでも脱帽。皆川先生が篠田節子先生と久世光彦に言及してるってだけでテンション爆上がりした・・・。皆川先生の書評っていうか、本についてのエッセイもっと読みたい・・・。これはもう、日下三蔵氏の後書きにある”次の機会”を心待ちにするしかない。

Posted by ブクログ

2019/07/15

<収録作品> 「雪女郎」 雪女郎 少年外道 吉様いのち 闇衣 十五歳の掟 夏の飾り  「雪女郎」あとがき 「朱紋様」 雨夜叉 影かくし 炎魔 朱紋様 雲母橋 恋すてふ 露とこたへて 木蓮寺 仲秋に 春情指人形 みぞれ橋 ・単行本未収録連作短編 薄暮劇場 鞦韆 青い絆 いやな女 夜...

<収録作品> 「雪女郎」 雪女郎 少年外道 吉様いのち 闇衣 十五歳の掟 夏の飾り  「雪女郎」あとがき 「朱紋様」 雨夜叉 影かくし 炎魔 朱紋様 雲母橋 恋すてふ 露とこたへて 木蓮寺 仲秋に 春情指人形 みぞれ橋 ・単行本未収録連作短編 薄暮劇場 鞦韆 青い絆 いやな女 夜光る鱗 ・エッセイコレクション 清冽なる二人の女の愛と、ゆたかなる男の愛 ラストにみる“男”の顔の変貌 憎悪と愛執の両極のはざまに 流氷上にみなぎるスタッフの熱気 二冊の本のこと 『江戸にフランス革命を!』 資料が語らない謎を解く――森田誠吾氏の滝沢路女 三つの<生> 静かに、そうして、勁く 『日本人の心をほどく かぶき十話』 好きと嫌いと無関心 『秘密』

Posted by ブクログ

2016/05/04

時代小説では未来を幻視する作品が目立つ。それ以外は…/・心中流し船について語る二人組「吉様いのち」芝居めいた軽快な遣り取りが現在の幻想譚にも繋がっているようで楽しい。・ちょっと途中視点がぶれるものの「十五歳の掟」初期作ならではの鋭さに衝撃。救いの無さが重なり過ぎて居た堪れない。・...

時代小説では未来を幻視する作品が目立つ。それ以外は…/・心中流し船について語る二人組「吉様いのち」芝居めいた軽快な遣り取りが現在の幻想譚にも繋がっているようで楽しい。・ちょっと途中視点がぶれるものの「十五歳の掟」初期作ならではの鋭さに衝撃。救いの無さが重なり過ぎて居た堪れない。・胡散臭い訪客をどうあしらう?プロット作りの上手さと様々な意味を含めぞくっとする「影かくし」・『女清玄』ごっこの行き先は?あっと息をのむ結末「雲母橋」・荒っぽい破戒坊主の独り語りが意外「露とこたへて」この辺りが好み。/瑠衣シリーズはもっと多くのお客に登場してくれれば…ファンだけれどその落とし方はずるいと言いたくなってしまう。数作ながら強烈な一キャラで引っ張り過ぎたのが良くなかったのでは。/エッセイでは映画、歌舞伎、本と幅広くそれぞれを好いていながら客観性を具えた文章を書かれており恐れ入る。

Posted by ブクログ

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