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探偵小説には向かない探偵 集英社オレンジ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2016/04/20 |
JAN | 9784086800778 |
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探偵小説には向かない探偵
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探偵小説には向かない探偵
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルにある「探偵小説には向かない探偵」というのがまず気になる。素直に読めば、「探偵小説には向かない」探偵を主人公とした「探偵小説」というのだから、これはもう相当に挑戦的である。本書の説明には、登場する探偵はヘタレとある。だが、ヘタレは探偵小説に向いていないのか、定かではない。一般的には、探偵小説に登場する探偵は、少し変わり者で、何かに偏執的なこだわりを持っていて、鋭い観察眼あるいは深い洞察力(推理力)を備えている。本作に登場するヘタレ探偵は、いずれもほどほどにしか備えていない。別の作品では、資産家の出自で金にものを言わせて事件を解決する探偵もいたが、ヘタレ探偵は有名な探偵の末裔でありながら残念なことに金にも縁がない。 そんなことを考えながら読み始めたのだが、途中からどうでもよくなった。幼少期をずっと山の中で過ごし、通常の文化的生活とは隔離されていたロランなる人物が登場する。山に住んでいたからか、何と動物と会話できる。これまたトンデモな人物が登場する。ロランはこの物語で準主役的な働きをするが、探偵という生き物に輪をかけた変人が登場するに至って、もはやヘタレ探偵が探偵小説に向いているか否かはどうでもよくなった。小説である以上、畢竟面白ければいいのである。 三話で構成されているが、話としては一つにつながっている。巣鴨というロケーションの選択も絶妙だ。巣鴨という名称が連想させるように、個性派集団と称していい連中が登場する。ロランは彫りの深いギリシャ彫刻を思わせるイケメンの設定だが、個性派集団のおばさまたちはロランにメロメロである。 ヘタレ探偵とロランはそれぞれにいくつもの危機に直面する。ヘタレ探偵の割に、時として命の危険さえ感じるような出来ごとにも遭遇する。ドタバタコメディの趣を伴って、物語は進行する。そうしたドタバタを経て、ヘタレ探偵はやおら鋭い推理を働かせるのである。 それはたしかに、これまで一般的に「探偵小説」に分類される物語に登場する探偵とは異なるかもしれない。だから、典型的な「探偵小説」には向いていないのだろう。だが、「探偵小説」に向いているにせよ、向いていないにせよ、ヘタレ探偵は素敵な愛すべき探偵であることは間違いない。本作の続編を望む声は多いが、その声にささやかな一票を投じたいと思う。
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祖父が残した探偵事務所を引き継いだが、客はなし。 そんな彼に、ツケをため込まれた喫茶室からの強制依頼。 何となく動物の言葉が分かる、というのは聞いた事がありますが 完全に、の方でした…外見くまさん。 このくまさんも、そのうちこざっぱりするわけですが。 金に困っている主人公も色...
祖父が残した探偵事務所を引き継いだが、客はなし。 そんな彼に、ツケをため込まれた喫茶室からの強制依頼。 何となく動物の言葉が分かる、というのは聞いた事がありますが 完全に、の方でした…外見くまさん。 このくまさんも、そのうちこざっぱりするわけですが。 金に困っている主人公も色々振り回されていますが このくまさんの背景が、分かった時点で納得、です。 何故あんな外見をしていたのか。 何故人里離れて暮らしていたのか。 いい感じで終わってましたが、結局生きていくうえで大事な 戸籍謄本その他は、どうなっているのでしょう??
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鳴子佳生は祖父が遺した探偵事務所を継ぐも、依頼もなく事務所ビルの喫茶室で日がなダラダラしているヘタレ探偵。しかし、入り浸っている喫茶室の主・ミヤコ婆さんから押し付けられた偽孫詐欺事件の調査のため、“伊東絽爛”という年齢素性全てが謎の男に関わることになったせいで、ささいな軽犯罪かと...
鳴子佳生は祖父が遺した探偵事務所を継ぐも、依頼もなく事務所ビルの喫茶室で日がなダラダラしているヘタレ探偵。しかし、入り浸っている喫茶室の主・ミヤコ婆さんから押し付けられた偽孫詐欺事件の調査のため、“伊東絽爛”という年齢素性全てが謎の男に関わることになったせいで、ささいな軽犯罪かと思われた事件に隠された大きな謎を解く羽目になってしまい!?
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