商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 化学同人 |
発売年月日 | 2016/03/01 |
JAN | 9784759818208 |
- 書籍
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レア RARE
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レア RARE
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
最新のエレクトロニクスを支える希土類(レアアース)の話。レアアースは必ずしも分布が少ないのでなく、単離や加工がしにくく、需要が多くて品薄になりやすいから「レア」。今世紀に入って中国がレアアースの安売りを仕掛けて他国の供給を排除し、徐々に世界の市場を支配していく様子が書かれている。...
最新のエレクトロニクスを支える希土類(レアアース)の話。レアアースは必ずしも分布が少ないのでなく、単離や加工がしにくく、需要が多くて品薄になりやすいから「レア」。今世紀に入って中国がレアアースの安売りを仕掛けて他国の供給を排除し、徐々に世界の市場を支配していく様子が書かれている。 石油や天元資源に恵まれない日本にも、せめて希土類の鉱床があれば国際的な影響力を発揮できるのに、と思う。
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レアメタルについて体系的に学べるといった類の本ではない。化学の博士号を持ったジャーナリストである筆者がレアメタルにまつわる色々な話を聞かせてくれるといった感じ。歴史人物エピソードやSF映画などの知識が織り交ぜられ、16章あるそれぞれの話は軽妙で興味深いものとなっている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルからはレアアース、レアメタルの話を期待してしまうが金属全般の話。 出版社が化学同人というところからも察せられるとおり、翻訳も全くこなれてないが、中身はやたらと面白い。 化学の話はほんのちょっとで様々な鉱石の歴史や産出国を取り巻く環境、都市鉱山からコンゴ内戦、小惑星の探査まで金属をめぐる話が続く。 中国のレアアース禁輸の一件など、日本だけが騒いでいるのかと思っていたが、米国でも同じように産業の大きなリスクとして捉えられていたようだ。 ・金属内の自由電子はどんな波長の可視光にも揺さぶられ、吸収したのと同じ光を出すので無色(銀灰色)に見える。金などの有色金属はd電子の遷移エネルギーが可視光の範囲になっているため、吸収された残るの色(金なら黄色)が見える。 ・希土類は一番外側の電子はf軌道に入っている。そこでペアになってない不対電子がミニ磁石の性質をもつためランタノイドの多くは磁石になる ・中央アフリカのオクロのウラン鉱石はウラン235の同位体比が低く、これは5億年ほど前に自然の原子炉のような状態になっていた結果だとされている ・タングステンは比重も比熱も金とほぼ同じ。金の延べ棒の中をくりぬいてタングステンに変えてしまうと超音波の伝導速度測定など特殊な検査をしないと見破ることができない。実際に流通しているもののなかにも偽物があるかも?
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