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殺戮の宗教史
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殺戮の宗教史

島田裕巳(著者)

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殺戮の宗教史

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京堂出版
発売年月日 2016/03/01
JAN 9784490209341

殺戮の宗教史

¥2,420

商品レビュー

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2021/08/19

人間は「死」を免れることが出来ない。「死」をどのように捉え向かい合えばよいのか、この問題に対処し導きを得るための「宗教」が必要となる。人類の歴史は「死生観」に根ざした宗教がぶつかり合う生存競争であり、信仰する宗教と政治信条の相違が必然的に殺戮を生むことになった。宗教(神も仏も)は...

人間は「死」を免れることが出来ない。「死」をどのように捉え向かい合えばよいのか、この問題に対処し導きを得るための「宗教」が必要となる。人類の歴史は「死生観」に根ざした宗教がぶつかり合う生存競争であり、信仰する宗教と政治信条の相違が必然的に殺戮を生むことになった。宗教(神も仏も)は、殺人を戒め抑制する役割を担っているが、戦争やテロによる殺戮が繰り返されてきている。全人類の四分の一を超えるイスラム教は、武力による拡大を正当化し聖戦を旨とする。全人類の無宗教化で殺戮の宗教史が幕を閉じるのか、甚だ疑問が残る。

Posted by ブクログ

2018/10/23

宗教の専門家によるキリスト教、イスラム教、仏教、ユダヤ教を中心とした宗教史。宗教どおしの争いに焦点を当て分析している。勉強にはなったが、結論がはっきりしないように思う。 「経済が発展するということは、新たな経済格差が生まれるということでもある。それまでの生活基盤を失ってしまう人...

宗教の専門家によるキリスト教、イスラム教、仏教、ユダヤ教を中心とした宗教史。宗教どおしの争いに焦点を当て分析している。勉強にはなったが、結論がはっきりしないように思う。 「経済が発展するということは、新たな経済格差が生まれるということでもある。それまでの生活基盤を失ってしまう人間たちも出てくる。彼らは都市のスラムに住むことを余儀なくされたり、自分たちの境遇に対する不満を募らせていく」p4 「(文明の衝突)今後、危険な衝突が起こるとすれば、それは西欧の倣慢さ、イスラムの不寛容、そして中華文明固有の独断などが相互に作用して起きるだろう(ハンチントン)」p64 「アッラーは、イスラム教を信仰するムスリムたちに、自らを信仰の対象としない多神教徒を皆殺しにするよう命じていることになる」p91 「イスラム教という宗教は、仏教やキリスト教と比較した場合、驚くほど単純であるという側面をもっている」p97 「教団のような組織の存在しないイスラム教では、そもそも律は存在しようがなく、すべては自発的な戒めである。そのために、たとえ豚肉を食べたとしても、それで罰せられることはないのである」p103 「教団が存在しないために、テロの実行犯を特定の教団の人間としてとらえることができず、その結果、イスラム教徒であるという側面が強調されることになる。それによって、イスラム教こそが危険な宗教であるというイメージが拡大していくことになるのである」p106 「(イランのイスラム革命)それまで時代遅れの古い宗教とみなされてきたイスラム教は、一気に現代史の舞台において重要な役割を演じることになった」p117 「一般に、多神教と一神教は対立するものとしてとらえられる。多くの神を同時に祀る多神教は信仰に対して寛容な傾向を示すのに対して、一神教は、唯一絶対の創造神に対する信仰を強調するので、他の信仰を認めず、不寛容な姿勢を示すとされる」p122

Posted by ブクログ

2016/04/24

宗教が平和を思うのではなく、むしろ陰惨な暴力の発動に結びつく事例や出来事をには事欠かない、いったいなぜ宗教による殺戮が起こるのか? エバンジェリスト、布教師、伝道師、アップル、ジョブズ、福音を伝える、殉教を恐れない、 善悪二元論、一神教の抱える根本的な矛盾と悪の存在、善なる神が創...

宗教が平和を思うのではなく、むしろ陰惨な暴力の発動に結びつく事例や出来事をには事欠かない、いったいなぜ宗教による殺戮が起こるのか? エバンジェリスト、布教師、伝道師、アップル、ジョブズ、福音を伝える、殉教を恐れない、 善悪二元論、一神教の抱える根本的な矛盾と悪の存在、善なる神が創造した世界に悪が存在しなければならないのか? 異端審問、魔女狩り、悪魔を想定、正統と異端、敵対する勢力を殲滅、殺戮しなければならない根本的な動機、 神は、そもそも矛盾した存在である。 一神教厳格で不寛容、多神教穏健で寛容とする見方、 殺戮と共にある人類の歴史、なぜ人を殺してはいけないのか、という問い、 殺戮と言う行為は、一方的に指定されるのではなく、時に、それが評価され、賛美されることがある、神風、自爆攻撃、殺戮の宗教し、心から望んでいるのか

Posted by ブクログ

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