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生きる日々 障害の子と父の断章
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ぶどう社 |
発売年月日 | 1980/07/20 |
JAN | 9784892400148 |
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生きる日々
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水上勉さんの著書を何作か読んでおります。障害を持ったお子さんがあると知り、この本を借りて読んでみました。 次女の直子さんが生まれた時から成長され、序文で大学に入ったとわかるまでの期間、水上氏が障害者、福祉問題について書かれた文章が収められております。まったくもってその通りだよな...
水上勉さんの著書を何作か読んでおります。障害を持ったお子さんがあると知り、この本を借りて読んでみました。 次女の直子さんが生まれた時から成長され、序文で大学に入ったとわかるまでの期間、水上氏が障害者、福祉問題について書かれた文章が収められております。まったくもってその通りだよなあと思う点とそれはどうかなあと思うところがあり、読んで色々なことを考えました。 それでも奇形の子牛の話は個人的には農家は子牛を商品として生育するのであるのだから無駄な経費をかけるわけにはいかないのではないか、という経済的理由があるのでただ可哀そうだから、というのみでは飼育できないのではないかなと思いました。 でもステレオタイプ的な家族団欒の絵やポスターに疑問を感じることはよくあります。私がこの間ちょっと驚いたのがテレビ漫画でまいにち母さんを放映していたのを見ていた時でした。西原さんの毎週日曜に連載されているこの漫画では実際西原さんが離婚され、元ダンナはアル中で、最終的に旦那さまが亡くなられるまでの一部始終を描かれておりました。私はテレビ放映のまいにち母さんをきちんと見ている訳ではないので偉そうなことは言えないのですがテレビの中ではお母さんがいて、お父さんが居て、おばあちゃんと上の息子さんと下のお嬢さん5人で家族団欒で夕食を食べるシーンが描かれておりました。 まだお話的にそこまで進んで無いのかもしれないのですがいまだにテレビでは幸せな家庭は両親が揃ってないとダメなのかなあとびっくりしました。今後、まあアル中の問題はテレビの子供向けの番組では難しいですがお父さんが居なくなると言う展開になるのかもしれませんが… 別にお母さんが仕事をしていてお仕事をしているから子どもたちとおばあちゃんだけで夕飯を食べている。でもお母さんが遊ぶ時には遊んでくれる。そんなマンガが放映されたって良いんじゃないのか?と思うのです。 社会がシングルマザーの家庭や問題を抱えた子供や親が居る風景を黙殺していては現実に存在する弱者に対する思いやりなど子供たちから自発的に出てくるはずないとおもうのです。かくいう自分も正直、そう言う気持ちに公共の場でなりにくい。恥ずかしいことですが。それは知らない、ということもありますし々いう風に接したら良いのかわからない、ということもあるのですが。 それでも今水上さんが憤慨していらした頃より企業の身障者雇用率は上がり、活躍する車椅子の方をおみかけすることも珍しくなくなりました。少しづつではありますが前進していることを信じて。
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