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夢介千両みやげ 山手樹一郎長編時代小説全集 7 春陽文庫7
900円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春陽堂書店 |
発売年月日 | 1977/11/10 |
JAN | 9784394101079 |
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夢介千両みやげ
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夢介千両みやげ
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小田原の百姓の息子である夢介は、父の了承を得て道楽をするために江戸へやってきます。彼の懐中の百両に目をつけたお銀は、その美貌で彼を垂らし込み、金を手に入れようとしますが、夢介はいっこうに彼女になびくようすがなく、彼女は意地になって彼を自分のほうへ振り向かせようとします。 その後...
小田原の百姓の息子である夢介は、父の了承を得て道楽をするために江戸へやってきます。彼の懐中の百両に目をつけたお銀は、その美貌で彼を垂らし込み、金を手に入れようとしますが、夢介はいっこうに彼女になびくようすがなく、彼女は意地になって彼を自分のほうへ振り向かせようとします。 その後も夢介は、田舎者とバカにされ、足元を見られて金をせびりとられますが、腹をたてるどころか、むしろたのしそうに自分の身に降りかかる椿事を受け流します。それでいながら、いざとなればならず者の暴力にも負けない底力を発揮します。さいしょは彼のことをバカにしていたお銀や不良少年の三太も、しだいに彼の魅力に引きつけられます。「おらんだお銀」の異名をとり、眠り薬や焼け玉をつかってスリなどの悪事をかさねてきたお銀は、やがて夢介と一つ屋根の下で暮らすようになります。 女手品師の春駒太夫が夢介に心をうばわれたり、通人気取りの若だんなの総太郎が女中のお松とのあいだに子どもを設けたり、かつてお銀を妻にすると豪語していたカマイタチの仙助が彼女のもとに現われたりと、さまざまな事件に巻き込まれながら、夢介とお銀の仲はしだに深まっていきます。 悪人をバッタバッタと成敗していく物語ではないので、底抜けのお人よしさを発揮する主人公にもどかしさを感じながらも、いつも彼が幸せをつかみとっていくことに安堵させられ、けっきょく最後までたのしんで読んでしまいました。
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