野外危機回避マニュアル あらゆるエマージェンシーから身を守るための知識を蓄える NEW OUTDOOR HANDBOOK10

羽根田治(著者)

• 販売会社／発売会社: 地球丸
• 発売年月日: 2016/01/01
• JAN: 9784860675202

商品レビュー

2016/07/13

昔は悪かった、というオヤジのようで恐縮だが、昔は野外によく出ていた。落雷や増水、ハイポサミア、一酸化炭素中毒等のときにどう対処するかは理解して、実践していたつもりだった。BBQ中に服に火が燃え移ったりとか、川で急に深みにハマったりとか、落石、濃霧、果ては急性アルコール中毒とか(これ屋内でもかかるけど)。まあまあ、なんとかなってきた。←これ本書に全部対処法が出ています。

だから本書をペラペラみたら、フフンそんなことも知らねえのか今時の奴らはよう、なんて優越感に浸ったりしたのだけど、さらに読み進めたら、鮫対策とか津波とか、未知のエリアに突入した(というか僕が海に縁が遠いのだ)。クマやら野犬やらハブやら、危ない生き物も多く紹介されているが、でもやっぱりダントツで怖いのはスズメバチだね、そこら中にいるし、実際に死んでいる人も多いし(今年はクマ被害も多いですけどね…)

危ないことから遠ざかるのは予防原則としては一番だろうけど、いろんな事情で危機がそばにあることもありうるから、遠ざかるだけですべてよし、とするのはよくない。だからこういう本は、多くの人に読まれて、記憶の片隅にでもいいから残っておくべきだ。

さて、野外にあまりでなくなった今日、本書を読んだ後に、激しい頭痛と嘔吐に見舞われた。二日酔い？　風邪？　どうやら熱中症のような気もする。わかったようなことを言っても、より身近なリスクに気づけないのだから、まったく恥ずかしい限り。