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男の弱まり 消えゆくY染色体の運命 ポプラ新書080
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男の弱まり 消えゆくY染色体の運命 ポプラ新書080

黒岩麻里(著者)

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男の弱まり 消えゆくY染色体の運命 ポプラ新書080

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2015/12/01
JAN 9784591147382

男の弱まり

¥858

商品レビュー

3.5

4件のお客様レビュー

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2024/04/30

「消えゆくY染色体」が面白かったので同じ著者の本をと借りてみた。 第一章 お決まりの弱々Y遺伝子のお話から。本題のテーマそのままからのスタート。染色体の塩基数と遺伝子数の図は前の本にもあってわかりやすい。「女性はXXだけど遺伝子数の少ないYとのバランス取るために片方を細胞毎ラン...

「消えゆくY染色体」が面白かったので同じ著者の本をと借りてみた。 第一章 お決まりの弱々Y遺伝子のお話から。本題のテーマそのままからのスタート。染色体の塩基数と遺伝子数の図は前の本にもあってわかりやすい。「女性はXXだけど遺伝子数の少ないYとのバランス取るために片方を細胞毎ランダムに不活性化するんやで、せやから女の人は社会認知言語能力に多様性があるって言われてんねんで」へー。びっくり。今まで考えたことなかったけどそりゃそうだ。ただしこれは次のびっくりのための序章にすぎない。 あくまでもスムーズに双子の話にうつる。 男の子の双子はほぼ一緒。そりゃそうだよねと。で女の子。あ。そうだ。細胞毎に母由来Xと父由来Xがランダムだった。てことは。。。 Yの退化、Xの不活性化、女性遺伝子の多様性。。 こういう話、もっと子供の頃に知っとくべきだった。 第二章 ここはまんまY遺伝子の話。Y遺伝子の拡大図説明が分かりやすい。500-600万年後に無くなるかもだけどトゲネズミの例もあるしね的な。 第三章 私の好きなトピック。 「ウォルフ管ミュラー管」「受精で染色体組合せは決定するけど性決定はSRY待ち」「量が異なるだけで男女共に男女ホルモン分泌してる」「ホルモン分泌しても受容するかは別(アンドロゲン不応症)」 アンドロゲン不応症については、おそらく本人も世間も「完全な女性」として扱って問題ないと思うんですが、同じXY遺伝子を持ち、男性ホルモンを物理的に断って女性ホルモンを注射で補う人達の問題が出てきますね。うーん。私は長年後者を「男性」として扱うべきだと考えていましたがオペ後はアンドロゲン不応症患者と同じような状態ではあるんですね。うーーーーん。 まぁそれはさておき。 血中ホルモンは50mプールにスプーン1杯の濃度と同じとな。いやー凄いね。生き物。 2D4D差はスポーツ能力、精子量などに相関。 男性ホルモンはある程度あれば少なくても多くてもあまり変わらない。 去勢したヒト、サル、イヌはしばらく性行動を見せる(ホルモンではなく経験が影響) なーるーほーどー。50過ぎの高齢男性の性欲は経験によるものなのかもね。 てかバイ◯グラとかまで飲んで無理矢理辻褄合わせしてる方々に。 あなたの性欲、経験による幻ですよ。 鏡でもう一度ご自身をご覧なさい。 総絞りの着物みたいでしょ、あなた。 さておき。 実験もオモロイ。イケメンは男性ホルモン多め。男性ホルモン作成は労力必要なので健康の証。背が高い声低い男性的顔立ちが目印。女性は男性的顔立ちをより好むがそれは19-28歳の場合。11-12歳や閉経後の女性は女性的顔立ちの男を選ぶ。 これってさーーー。凄い分かる。 なんかジャニ◯ズ問題がオーナー達の死去後ようやく話せるようになって(BBC番組がなければ今もあのままだっただろうけど)「あいつが日本の男のイケメン基準をマッチョから低身長女っぽいものに変えた」とか言ってる人もいるけど理由ってこれでしょ。それに郷ひろみも田原俊彦も近藤真彦も少年隊もめちゃくちゃ男っぽいじゃんね。 さておき(2回目 脇の臭いによる「女子寮効果」、交尾後のメスマウスに交尾したオスとは別のオスフェロモンを嗅がせると着床や着床後の胚の発育阻害される「ブルース効果」これら初めて聞いたけどホンマかいな???? オスマウスの涙、子供のメスマウスの涙、人間の女性の涙。 第四章 慢性ストレス、急性ストレス。 強い痛み、弱い痛み。 恐怖心。 男性ホルモンは「社会的地位を求める」ものであって「攻撃性を高める」ものではない など。 攻撃性を求めるものではないっは言い過ぎな気もするけど、893やチンピラって暴力と「メンツ」ですもんね。なんかわかる。 第五章 なんで男は短命なのか。100vs105で生まれてくることにも関係してそうな。でも謎のまま。 犬の去勢、宦官。などなど。 1-3章に比べて4-5章は薄く感じる。 みんな大好き老化防止のヒントを持つハダカデバネズミで〆る。ワーカーは性分化が未熟、女王もワーカーもみんな長生き。でもコロニーに1〜数匹の王は数年と短命。 第六章  男女の競争について。 人によっては「有性生殖である限り男女コンフリクトより家族血縁コンフリクトの方が強いのでは」ということもあるかも知れないが、ここでは具体例として精子が毒入りのキイロショウジョウバエ、トゲだらけの生殖器を持つヨツモンマメゾウムシを紹介する。この辺りはカモを彷彿とさせるので分かりやすい。 さらに父親由来のインプリント遺伝子は細胞を成長させるものが多く、母親由来は成長を妨げる遺伝子。大きく育てたい父(他の子がどうなろうと知らん)小さく育てたい母(全ての栄養素を子供に使われては自分の身が危ない) やはりコンフリクトあるな。

Posted by ブクログ

2019/09/23

本書は専門的知識による「びっくり知見」の書である。読みながら「ほんと~?」と微笑むこと幾たび。 なかなか専門的でありつつ、愉快さをも兼ね備えた本は数少ないが、本書はそれを兼ね備えている。楽しく読める本である。

Posted by ブクログ

2016/03/20

性をめぐるサイエンス。Y染色体、ホルモンやフェロモン、ストレスや痛みに対する性差、寿命、有性生殖における♂♀の利益相反。 ちょっと刺激的なタイトルですが、百万年オーダーの進化の話ですから、数十年を期待して読んではだめです。

Posted by ブクログ

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