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一揆の原理 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2015/12/11 |
JAN | 9784480096975 |
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一揆の原理
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商品レビュー
4.2
13件のお客様レビュー
旧来の『階級闘争史観』から脱し、史料の読み解きに立脚した「リアルな中世日本の、人のつながり」としての一揆を描き出した名著。
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「一揆」の定義が大きく揺さぶられ、さらにそれが現代のSNSに通じるという指摘に、決して軽くない衝撃。本書に敬意を評して「一揆」を定義するならば、「いつの間にか失われてしまった民主主義の1ピース」あたりか。
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本屋で見かけて購入。非常におもしろかった。一揆を、政権打倒を目指す「革命」や「階級闘争」とみなすマルクス主義歴史学的な見方を否定し、実際は政権の存続を認めた上での「訴訟の一種」「したたかな交渉」だったという研究成果。中世は百姓だけでなく武士も僧侶も一揆を結んでいた、集団だけでなく...
本屋で見かけて購入。非常におもしろかった。一揆を、政権打倒を目指す「革命」や「階級闘争」とみなすマルクス主義歴史学的な見方を否定し、実際は政権の存続を認めた上での「訴訟の一種」「したたかな交渉」だったという研究成果。中世は百姓だけでなく武士も僧侶も一揆を結んでいた、集団だけでなく個人でも一揆を結んでいた、一揆はいわば「契約」だった、等おもしろい話の連続。 そして一揆を単に昔の出来事で終わらせず、日本人が社会の変化にどう対応して来たかという話につながるのが良い。中世の人々は既存の人間関係を見直し、一揆という「契約」によって新たな人間関係を創出することで危機を乗り越えようとしたという。現代も家族や企業や国家といった既存の共同体が弱まって、中世と同じ状況ではないかと問うている。 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)だけが答えとは思えなかったが、自分の仕事の進め方で一揆を結ぶように団結するというのはありと思った。
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