イラスト図解 イスラム世界

私市正年(著者)

• 販売会社／発売会社: 日東書院本社
• 発売年月日: 2015/10/01
• JAN: 9784528019393

商品レビュー

2024/11/27

2024.11.24〜2024.11.26
イスラム教の固定概念を強く持つ人ほど読んでほしい、イスラム教の良さも悪さも理解できる本。
エジプトに旅行に行ったことでイスラム教に興味を持ち、図書館で見かけて手に取った本。
イスラム教がどのように生まれ、何を信仰し、どのような変遷を辿って現代の信仰に至るのかが要所要所図説されながらまとめられている。
エジプトでは富むものが貧するものへ富を分け与える思想が曲解されバクシーシを過度に要求されると感じた不満からもっと知りたいと思った。結局そのモヤモヤは解消されなかったが、ムハンマドがキリスト教やユダヤ教も参考にしながら神のお告げという形でその時代に会う決まりを作ったことや、なぜイスラエル、パレスチナ問題が起きているのかと言ったこともある程度理解できた。
今でも中東はたくさんの問題を抱えているが、そのニュースを見るときの解像度も上がったと思う。

2024/06/20

イラスト図解をうたっているだけあって
図が多く、イスラム教がどのように分布しているのか
経典の内容、イスラム社会での生活への影響
などなど、とても分かりやすかった。

イスラム教と西欧の対立やそこから中東問題
に至るまでの記述も詳しくあるが、
何しろ世界史の知識が全くないので
理解が追い付かなかった。ただ、
中東問題がいかに複雑かはわかったので
もう少し掘り下げていろいろ読んでみたいと
思った。

意外だったのはコーランでは男尊女卑ではなく
性差を尊重していたこと、女性にも相続権を
与えるよう書かれていたこと。
女性蔑視の社会かと思っていたので
驚いた。

イスラム文学にも触れていて
ノーベル文学賞作家の話題もあった。
つぎはオルハン・バムクの「わたしの名は紅」
を読んでみたいと思った。

2024/01/21

イスラム教徒の6割はアジア人。
戒律の厳しい国とそうでない国がある。
六信五行（六信＝イスラム教徒が信じなければならない６つのこと、五行＝イスラム教徒がおこなわなければならない５つのこと）
ムハンマドが啓示を受け、初代のカリフが啓示内容を１冊の書物にまとめたもの⇒コーラン。
血統重視のシーア派と、共同体団結重視のスンナ派の対立。
イスラム世界と西欧とのつながり。
現在のパレスチナ問題やクルド人問題につながる。
図解でとても分かりやすい。