商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文芸社 |
発売年月日 | 2015/10/01 |
JAN | 9784286158679 |
- 書籍
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国際協力トイレ修行学
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国際協力トイレ修行学
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
私が国際協力できるような技術を持っているか はよくわからないが、若いうちに世界のへき地へ 行ってみればよかったと、この本を見て つくづく思った。 想像を絶する世界のトイレ事情だ。 まだまだトイレの普及は完全ではないし 野糞は当然だろうと予測はしていたものの 虫(サソリなど)や蛇...
私が国際協力できるような技術を持っているか はよくわからないが、若いうちに世界のへき地へ 行ってみればよかったと、この本を見て つくづく思った。 想像を絶する世界のトイレ事情だ。 まだまだトイレの普及は完全ではないし 野糞は当然だろうと予測はしていたものの 虫(サソリなど)や蛇、はたまた家畜として 飼われている豚や鶏の攻撃を受けないように 細心の注意が必要だったり トイレットペーパーを使うことが 通常ではないから左手で直に拭くとか。 それが当たり前になって左手をほぼ使わなく なるとか。 トイレットペーパーの代わりに使う 尻をふく物のバリエーションの多さ。 トウモロコシの芯を乾かしたものが かなりいい感じなんて知らなかった。 若い頃にこんな経験をしていたら きっとその後の人生でいろんな苦難も 笑って過ごせるような気がする。 とにかく、JICAの皆さん、世界の 支援を必要としている人たちのために 羞恥心や感染症、文化の違いを乗り越えて 頑張ってくださってありがとうと言いたい。
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旅行は好きだが、衛生環境の整ったところしか行けない。 そんな私がこの本を手に取った理由はSDGs関連書籍として取り上げられていたからだ。 堅苦しくない、というよりは非常に親しみやすい、思わずくすっと笑ってしまう文体で書かれている。面白いというのが素直な感想だ。 一方で、非常に...
旅行は好きだが、衛生環境の整ったところしか行けない。 そんな私がこの本を手に取った理由はSDGs関連書籍として取り上げられていたからだ。 堅苦しくない、というよりは非常に親しみやすい、思わずくすっと笑ってしまう文体で書かれている。面白いというのが素直な感想だ。 一方で、非常に示唆に富んだエピソードもある。 トイレの普及は文化とともに、そして時間の流れとともに、というエピソードや、こどもたちの上手いお小遣い稼ぎにビジネスモデルが垣間見えたり。 いろんなトイレ事情が出てくるのは言わずもがな。 日本人は綺麗なトイレに慣れすぎているーーごもっとも。 私が思い出すのは、せいぜいイタリアの田舎のトイレくらいだろうか。どう流したらいいものか、水風呂みたいなものが併設された見慣れぬトイレに困惑したものだ。 せめて、今あるトイレ事情に感謝しよう…。
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※このレビューにはネタバレを含みます
1時間ぐらいでサクッと読める、途上国(の中でも特に僻地の村落が多い)でのトイレ事情のあれやこれやが分かる本。 著者はいずれもJICA青年海外協力隊の経験者、もしくはJICAのプロジェクトを受託して途上国に赴任した開発コンサルタントばかりなので、「こういう話を聞いたことがある」という伝聞口調ではなく、「まさに自分がこういう経験をしました」という、生々しい体験談ばかり。 堅い語り口のものはあまりなく、軽妙でユーモアに富んだ文体のエピソードがほとんどで、つい吹き出してしまうことも多い。なので、人が見ているところで読んでいると怪しまれる可能性が高い。 少しでも途上国で生活したことがあるNGO職員やJOCV諸兄にとっては、ほとんどのエピソードに「そうそう、そうだよね!」と膝を打つことができるであろう。逆に、日本と先進国しか知らない途上国免疫がないビジネスパーソンがこの本を読んだら「途上国への事例が出たら会社辞めよう」と思えるようなエピソードが満載である。 自分もネパールの僻村や南スーダンの村でなかなか味のあるトイレを経験したことがあるのだが、この本に出ているエピソード群には勝てそうにない。それぐらい、世界各地のトイレ事情の奥深さと、圧倒的な面白さを堪能できる良書である。 是非、中学生か高校生あたりに読んでもらって、世界のトイレに思いを馳せてもらいたい。だいたい、少なくとも人口動態だけで見れば、この先、慣れ親しむべきは欧米諸国ではなくアジア、アフリカ、中南米の途上国、新興国である。その辺の国々のトイレに慣れずして、国際人になるのは無理であろう。食事は何とかなるにしても、トイレは何とかならないのである。 日本人は衛生的なトイレに慣れ過ぎているな、というのがまず単純な感想。次いで、ごく一握りの先進国の衛生観念や常識で世界の排泄事情を捉えるのは土台無理があるな、という結論にも至るようになる。その土地にあっていて、なおかつ衛生的な問題もクリアできる、でもその土地ならではの「味」を失うことのないトイレが普及すれば最高だな、というのが読後の感想である。
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