1,800円以上の注文で送料無料

第二楽章 福島への思い
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

第二楽章 福島への思い

吉永小百合(編者), 男鹿和雄

追加する に追加する

第二楽章 福島への思い

¥1,870

獲得ポイント17P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2015/09/23
JAN 9784198640057

第二楽章

¥1,870

商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/05/30

第二楽章シリーズの福島編ですね。 吉永小百合さんの朗読のシリーズです。 この本の前に、広島(原爆)・長崎(原爆)・沖縄(戦争)があるそうです。いずれもジブリの美術監督の男鹿和雄さん(1952年、秋田生まれ)が心の温まる素晴らしい画を描かれています。 詩編は吉永小百合さんの編集です...

第二楽章シリーズの福島編ですね。 吉永小百合さんの朗読のシリーズです。 この本の前に、広島(原爆)・長崎(原爆)・沖縄(戦争)があるそうです。いずれもジブリの美術監督の男鹿和雄さん(1952年、秋田生まれ)が心の温まる素晴らしい画を描かれています。 詩編は吉永小百合さんの編集です。朗読のCDも出されています。 「今も故郷に戻れない福島の方達の思いを、みんなで受け止め、寄り添って行きたいと、切に望んでいます。」と吉永小百合さんは綴られています。      見えない姿の…    見えない姿の 子どもたちが  悲しい心の 子どもたちが  この土手に来て 鯉のぼりを 見あげている  津波が 津波が 来たんだね  つらかったね こわかったね 子どもたち  つらかったね こわかったね 子どもたち  空へ 泳いでいく 小さな 鯉のぼり  大きな鯉のぼりと 一緒に 空へ  ね どうか どうか 迷わずに 泳いでいくんだよ       和合亮一(高校教師)『詩ノ黙礼』より    待っている  「あの日 あの時 あの世へ   行ってしまった 夫に会いたいのに   なかなかそうすることが出来ない   いつも 想い続けている」  あなたは そう語って  目を閉じた 「いつも こんなに 想っている  ちょっとぐらい 出てきたら いいんじゃないの」 「まだ 一回しか  出てきていない その時は  朝早く 中庭で  草いじりをしていた」 「申し訳ない そんな顔してた  とても 嬉しかった  まだ一回だけ それしか会ってない  次はいつなのか 待っている」        和合亮一 『詩の礫 起承転結』より     ふるさと  呼んでも 叫んでも   届かない    泣いても もがいても     戻れない      ふるさとは       遠く 遠のいて     余りにも 近くて    遠いふるさと     あのふるさとは  美しい海辺   心の底の   涙の湖に ある      佐藤紫華子 『原爆難民のそれから』より     富岡の空へ  そーと     吹いてくる       風に誘われて  すすきの穂がたなびいている   北へ 北へ     なつかしい        富岡の空へ向かって!    あの空には      思い出が一杯    私達の心をのせて         雲は両手を広げ     茜色に染まる       空へと走って          行く…      佐藤紫華子 『原爆難民のそれから』より      希望   みんなが不安な時や   みんながなやんだ時は、   心のとびらを開ければ   だいじょうぶきっときっと   だいじょうぶ   みんながはげましてくれるから   みんながみんな   希望を持っているから   みんなで力をあわせれば   みんなで心をあわせれば    きっときっとだいじょうぶ   みんなで楽しい事を   歌にしよう   みんなでいっぱいゆめをみて   想い出いっぱい作っちゃお        熊本莉奈 (小学四年生)               『詩の寺子屋』より   この詩集はすべて英語に訳されて巻末に添えられています。  想いを沢山沢山綴って、福島のレクイエムと同時に、明日への旅立ちの詩集を噛みしめています。  涙無しには読めず。涙無しには聴けない詩集です。涙をしっかり心に受け止めて、福島の復興と亡くなられた方のご冥福をお祈りする、想いに胸を熱くする一冊ですね。  

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品