商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2015/09/01 |
JAN | 9784334910556 |
- 書籍
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始末屋
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始末屋
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商品レビュー
3.5
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直次郎は、吉原の妓楼から依頼を受け、客から借金を取り立てる始末屋「だるま屋」の主人、藤兵衛に誘われ、始末屋をしているが、その仕事に、嫌気を覚えていて、情け容赦の無い取り立てを繰り返していた。 直次郎には、妹を亡くした悲しい過去があった。 ある日、直次郎は、大店「丁字屋」の花魁...
直次郎は、吉原の妓楼から依頼を受け、客から借金を取り立てる始末屋「だるま屋」の主人、藤兵衛に誘われ、始末屋をしているが、その仕事に、嫌気を覚えていて、情け容赦の無い取り立てを繰り返していた。 直次郎には、妹を亡くした悲しい過去があった。 ある日、直次郎は、大店「丁字屋」の花魁・真鶴から、名指しで取り立ての依頼を受けた。 真鶴は、妹分・花菊の首を絞めて逃げた男を探し出し、百両を取り立て欲しいと言う。 何処の誰かもわからない、難しい取り立てだった。 その取り立てでの経験と、兄貴分の伊八と、藤兵衛の娘・お蝶の存在が、直次郎を変えていく。 直次郎を好きなお蝶。 そのお蝶を好きな伊八。 振り向いて貰えなくても、その人の存在だけでいいと思う、気持ちが、切ない。
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吉原での借金の取り立て屋みたいなことを始末屋で、強面の人の話かと思っていたのだが、、、、、 貧乏で、妹が、吉原に身を落とし、病気で、死んでしまった事を悲しみを引きずりながら、「だるま屋」の始末屋として働く直次郎。 だるま屋の娘 お蝶は、ほのかな恋心を抱いており、又、兄と慕ってい...
吉原での借金の取り立て屋みたいなことを始末屋で、強面の人の話かと思っていたのだが、、、、、 貧乏で、妹が、吉原に身を落とし、病気で、死んでしまった事を悲しみを引きずりながら、「だるま屋」の始末屋として働く直次郎。 だるま屋の娘 お蝶は、ほのかな恋心を抱いており、又、兄と慕っている伊八は、お蝶の事が好きである。 そんなだるま屋に、大見世の「丁子屋」の花魁からな座sで依頼を受ける事になるのだが、相手が、名前も居場所もでたらめで、手の付けようがない。 花魁の借金が増えていくのが気懸かりなのだが、その男の羽織裏の髑髏の模様から、役者だと、最後の方になってやっと、わかって来る。 物語りの筋は、面白く、又、恋心に目覚めるお蝶の仕草にも、納得しながら、読み進んだ。 花魁の立場から、ずっとわが身を守ってくれる人を、、、さいごの「あばえ」という一言で、踏ん切りをつけるところが、江戸の吉原なのだろう。 約束に負けたお蝶、伊八が、晩御飯のおかずは鯛の刺身になると、叫ぶ所で、ホットした気分で終わりになった。
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吉原で生き抜くために「嘘の中の真」を隠さなければならない姑たちを守り続けることにした直次郎のその後も読んでみたい。 直次郎に想いを寄せているお蝶だが、個人的にはそんなお蝶を見守り続けている伊八とぜひ結ばれて欲しいと思ってしまう。
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