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近世思想論 講座日本近世史9
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 有斐閣 |
発売年月日 | 1981/10/20 |
JAN | 9784641070998 |
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近世思想論
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近世思想論
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1981年刊。 近世思想が主テーマの第9巻。 著者は本郷隆盛(宮城教育大学助教授。近世と近代の連関。吉田松陰論)、日野龍夫(京都大学文学部助教授。儒学)、平野豊雄(一橋大学社会学研究科博士課程修了。国学)、大桑斉(大谷大学文学部助教授。仏教)、頼祺一(広島大学総合科学部助教授。民衆思想)。 近世思想の近代への連関、そこから導出される、西洋的な人権思想を日本にて生み出し得なかった理由、独立をまがりなりにも維持した日本と他のアジア諸国の違いを近世期思想と関連づけた論考、民衆史は興味が湧く。 が、それ以外は…。 それは政治や社会構造、法令などに当該思想がどのように反映したかを明快にしないからに他ならない。 例えば、吉田松陰の思想は、確かに維新功労者に影響を与えたが、倒幕・維新という結末にはそれほど関係がないと著者も認めるところ。儒学や仏教もそれとさして変わりがない。結局、自己完結しているように読めてしまうからだ。 まあもう少し理解が深まったら再読してみようか。 なお、丸山に代表される近代思想分析の問題は、その射程が政治制度・社会との関係性のみならず、理想的・抽象的近代人を措定するための方法論としているかららしい。多くの人々の違いを捨象し、鋳型に嵌めるような理想的近代人を措定するのは、流石に説得力はないだろうなと感じた所以。 ならば、逆に、射程を制度論に限局して読めば充分意味があると感じたところ。
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