商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2015/09/01 |
JAN | 9784334910549 |
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
木村香が仕事で1週間家を空け帰宅したときには、父はいなかった。 沖縄に行くとは行っていたが、電話も通じず行方がわからなく…母を病気で亡くし、妹も事故で亡くして父と2人だったが、何ひとつ父のことを知らなかった。 唯一、母方の伯母は夫婦で台湾に暮らしていたが、日本にいる従姉妹と父を探...
木村香が仕事で1週間家を空け帰宅したときには、父はいなかった。 沖縄に行くとは行っていたが、電話も通じず行方がわからなく…母を病気で亡くし、妹も事故で亡くして父と2人だったが、何ひとつ父のことを知らなかった。 唯一、母方の伯母は夫婦で台湾に暮らしていたが、日本にいる従姉妹と父を探すことに…。 父が昔、裁判の証人になったことがあるとわかり何かしら手掛かりはないかと奔走する。 香が父のことを調べることと、父の語りで過去を遡ることが交互に進んでいく。 戸籍がないということは、自分がこの世に存在しないということと同じ。 どんなに生身の姿を見せても法は認めてくれない。 誰かの戸籍をお金で買ったとしても本当の自分は誰なのか… 法廷で証言することが、自分の存在を証明する機会と思っていたのに、結果的に後悔や絶望や不安などの重荷を背負うことに。 無国籍とは、あたりまえの生活すら送れない。 人間であることの証明すらできない。 タイトルの意味がわかると残酷だと感じた。 絶望の淵から救いあげてと願わずにはいられない。
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初めて読んだ作家さんだし、テーマでした。 全く私の中では現実感がないのですが、法務省のHP見たら今でも存在するんですね…。 にわかに信じられないし、法務省のHPで無戸籍者の方は連絡して下さいで呼びかけ出るのを見て、寒気しました。 なんでこんなことがあるのか、途中泣けてしまいました...
初めて読んだ作家さんだし、テーマでした。 全く私の中では現実感がないのですが、法務省のHP見たら今でも存在するんですね…。 にわかに信じられないし、法務省のHPで無戸籍者の方は連絡して下さいで呼びかけ出るのを見て、寒気しました。 なんでこんなことがあるのか、途中泣けてしまいました。 基本的人権の尊重、どんな人であれば憲法の下、守られてるはずです。
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失踪した父の行方を追う娘の前に、次々に明らかになる事実…。父の過去と娘の捜索が交互に描かれ落ち着かない。結果として読みにくく、訴求力のない作品になてしまっている。代理処罰、無戸籍者問題と、重いテーマを描くが、書ききれていないもどかしさを感じる。ごめんなさい。
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