商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経ナショナルジオグラフィック社 |
発売年月日 | 2015/09/01 |
JAN | 9784863133211 |
- 書籍
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ピュリッツァー賞 受賞写真 全記録 第2版
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ピュリッツァー賞 受賞写真 全記録 第2版
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商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
写真一枚でその時代の背景が分かる印象的な写真が多かった。中にはグロイものもあったりだけど、結局宗教、イデオロギー主義主張の違いからの紛争、民族問題で戦争は起こるんだなと。悲観的な写真が多いイメージだったかなぁ。
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【感想】 写真は被写体を記録するものであると同時に、ストーリーを収めるものでもある。ピュリツァー賞を受賞した作品はみな、たった一枚の写真の裏に、壮大で複雑なドラマを含んでいる。 ピュリツァー賞に選ばれる写真は、政治的・社会的にメッセージ性のあるものだと思われている。現にピュリツ...
【感想】 写真は被写体を記録するものであると同時に、ストーリーを収めるものでもある。ピュリツァー賞を受賞した作品はみな、たった一枚の写真の裏に、壮大で複雑なドラマを含んでいる。 ピュリツァー賞に選ばれる写真は、政治的・社会的にメッセージ性のあるものだと思われている。現にピュリツァー賞を受賞した作品はベトナム戦争、イラク戦争、内乱、紛争、途上国の貧困を扱ったものが多い。 しかし実際は、ピュリツァー賞の選考基準は今も昔も曖昧なままだ。 受賞作品の中には、歴史性のあるものも多いが、素朴な作品群も多い。警察官に話しかける子供、出産直後の母親と子ども、消えゆくカウボーイたちの生活。これらの写真をじっくり眺めてみても、ピュリツァー賞の価値判断の基準というものは見つからない。 ただひとつ言えるのは、賞を受賞する写真は、どれも時の流れの中の普遍的な瞬間を記録したものであり、普通なら目にすることさえできない場所へ私たちを連れて行ってくれるものである。 本書では、写真が取られた時代背景、シャッターが切られるまでの数時間〜数年に及ぶシナリオ、受賞写真が後世に残した影響など、さまざまな補足事項を交えながら解説されている。辛くて目を背けたくなるような写真や、涙腺が緩んでしまうような写真まで多種多様だが、どの作品も文句なしに素晴らしい。写真に疎く、技術的なことはさっぱりな自分にも刺さるものばかりで、「やはり報道写真は人を動かす力がある」、と思わず舌を巻いてしまった。 わたしのお気に入りは、1977年にロビン・フッドによって撮影された「群衆のなかの顔」。 ベトナム戦争によって足を無くした兵士が、車椅子の上で我が子を抱きかかえながらパレードの様子を見つめている。兵士の哀愁漂う顔と、何も知らない子供の無垢な表情。このコントラストに目を奪われた。
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「この写真を撮った人は自殺した」 小学校のとき、ハゲワシと少女の写真を見せてくれた先生が言った言葉は、永遠に心から離れません。 なぜこの写真を撮る前に少女を救わなかったんだと世界中から非難された、ケビン・カーター。 当時は私も非難した側と同じことを思っていました。撮っている場合...
「この写真を撮った人は自殺した」 小学校のとき、ハゲワシと少女の写真を見せてくれた先生が言った言葉は、永遠に心から離れません。 なぜこの写真を撮る前に少女を救わなかったんだと世界中から非難された、ケビン・カーター。 当時は私も非難した側と同じことを思っていました。撮っている場合じゃないだろうと。 当の本人も写真を優先させたことを後悔していたと読んで分かりました。 でも、この写真がなければ饑餓の現実は世界に伝わらなかった。重い意味を背負ったこの写真は千語に値したのだと思います。 撮っても苦しかった 撮らなくても苦しかった まだ子供だった多感な時期にこの写真を見れたのは、ケビン・カーターさんの苦渋の決断があってこそでした。 亡くなって30年近く経ちますが、忘れません。
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