マンガで速解 誰でもわかる契約書

北河隆之(著者), 朝戸ころも

• 販売会社／発売会社: 平凡社
• 発売年月日: 2015/09/01
• JAN: 9784582824803

商品レビュー

2024/01/09

薄いマンガに補足資料としてやや本格的な契約書関連資料がくっついてると思ったほうが良い。全編マンガではないので「誰でもわかる」というのは語弊があると思う。一方、マンガ部分のみで「契約の種類ってこんなだよね」「契約が必要だったり活用される場面はこんなだよね」という極めてざっくりした知識というか追体験は可能である。肝心の契約書は何たるかの基本はマンガ部分ではなく、本格的な関連資料を読むことになるが、これは他の本に譲ったほうがわかりやすく見やすいと思う。契約書をずらっと羅列した後に、各条項に対する説明がまとめて書かれるが、概要説明だったり、学習者のノートブックのように契約書そのものに注釈がつくような説明の仕方だったり、初心者向にもっとわかりやすく説明できるような工夫はもっと他に考えられると思った。マンガと説明資料の内容がやや不釣り合いなので初学者向には他の本の方が良いかなと思った。

2021/07/10

仕事で実際の契約書を度々扱っていたが、改めて基礎を学ぶため読むことに。

マンガで分かりやすく、手っ取り早く読めるのはメリットだったが、ミクロの切り口から入るので求めていた基礎知識ではなかった。
契約に関する全体像から企業法務で認識すべき点を網羅するような基礎知識が欲しかった。

事例から入る具体的な契約書の基礎としては、有用性はありかと。

2016/03/26

契約書についての本。ちゃんと読まないこともあるのだけど、それはかなり危険なことなんだろうなと思った。
『及び』と『並びに』は意味が少し異なるらしい。『及び』は同じレベルのもので、『並びに』は違うレベルのものとのこと。同じように『又は』は同じレベルのもので、『若しくは』は違うレベルのものに使われるとのこと。で、例として書いてあったのが『A、B若しくはC又はD』なんだけど、どこで区切ればいいのかが全く分からない。この場合、AとBは二つ必要ということなのだろうか、それとも、AとBもどちらかでいいということなのだろうか……。できたら、A,B,C,Dといった記号ではなく、具体的な言葉で書いてほしかった(記号だと同じレベルに見える)。