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ハーバード大学は「音楽」で人を育てる 21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育
2,200円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | アルテスパブリッシング |
発売年月日 | 2015/08/31 |
JAN | 9784865591255 |
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ハーバード大学は「音楽」で人を育てる
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商品レビュー
3.4
7件のお客様レビュー
昨今のリベラルアーツブームの系譜に位置づけられる本だが、実際問題として米国のトップ大学群で、音楽がここまで系統的にカリキュラム化されているのは意外であった。 留学経験のある友人連中からこの手の話を全然聞いたことないのだが(いかにも選択してなさそう(笑))。 音楽がいわゆる「中世の...
昨今のリベラルアーツブームの系譜に位置づけられる本だが、実際問題として米国のトップ大学群で、音楽がここまで系統的にカリキュラム化されているのは意外であった。 留学経験のある友人連中からこの手の話を全然聞いたことないのだが(いかにも選択してなさそう(笑))。 音楽がいわゆる「中世の基礎科目」だったところから説き起こす「音楽はいつから知の対象になったのか」も、必ずしもオリジナルな見解ではないが整理されていて読みやすい。 一方で、この手の「教養」本に共通して(面白さとは別に)覚える違和感なのだが、教養って「ビジネスに役立つ」ことがそんなに大事なのだろうか? 極端な話、ビジネスの圧から一時的にせよ身を守るための鎧、あるいはビジネスなどという一面的なものだけに支配されないための武器、そういったものこそ教養なのではないか?という気持ちはつねに拭い去れないのだ。 そりゃ、教養を磨くことがビジネスの現場で役に立つ、深い思索をする上ではビジネスも哲学やらなんやらとつながることがある、そのくらいは私もわかる。 でも「役に立つ」と「教養」は本質的には相反する言葉ではないか? 本書で取り上げている「現代の」大学がおしなべて「アメリカ」のそれであるのも何か象徴的である。 その点、本書のとくに終章がより音楽を通じて本質的に社会に貢献する試みに光を当てていたのは非常に魅力ある構成と感じた。
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ハーバード大だけではなく、アメリカのほとんどの大学には音楽学科がある。それは、音楽が基礎教養の一部であるとするとらえ方が投影されているからだ。 翻って、わが国ではどうだろうか。人文系の学部など必要ないかのような議論が流布し、研究にはやたらと結果が求められ、結果の出ない研究には資金...
ハーバード大だけではなく、アメリカのほとんどの大学には音楽学科がある。それは、音楽が基礎教養の一部であるとするとらえ方が投影されているからだ。 翻って、わが国ではどうだろうか。人文系の学部など必要ないかのような議論が流布し、研究にはやたらと結果が求められ、結果の出ない研究には資金も下りないような現状が大学を取り巻いている状況であると仄聞する。 アメリカが音楽学科を教養教育の一部として取り入れているのは、想像力や多様な視点を芸術が育むと考えられているからだ。だから、卒業生だけでなく企業からも大学の研究を助成するための資金援助が積極的に為される。 日本の企業で、大学の基礎教養としての音楽学科に資金援助や寄付をしている企業はどのくらいあるのだろう。尤も、音大以外に音楽学科がない大学には資金援助の必要もないのであるが。 日本の大学は、カリキュラムも含めて、もう一度教養教育とは何かということを見直す必要があるのではないか。そうしないと、この国からは新しい未来像を描ける人材が出てこないのではなかろうか。
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ハーバード大学、スタンフォード大学、ニューヨーク大学などの大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)などをはじめとする世界に多くの実業家、科学者、教授などを輩出している大学には「学科」としての「音楽」があります。 アメリカの大学には「リベラルアーツ」という概念があり、4年間のう...
ハーバード大学、スタンフォード大学、ニューヨーク大学などの大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)などをはじめとする世界に多くの実業家、科学者、教授などを輩出している大学には「学科」としての「音楽」があります。 アメリカの大学には「リベラルアーツ」という概念があり、4年間のうちの最初の2年間は音楽を含む、7科目も教養を受けるのが必須であるようです。 音楽を学ぶというのは「クラシック音楽」が一般的ではありますが、JAZZや現代音楽、民族音楽にも触れることで 「多様な価値観を理解する力」を育むことを主として学んだでいるようです。 この中には演奏をすることもコミュニケーションを培う一つの教養としても捉えられております。 現在の音楽分野でもシェアをするということ、コラボレーションをするということが頻繁に行われております。 日本の音楽(演奏家を含めて)も世界的に比べて遜色ない多彩な作品(人)が多くいます。 彼らを知ることも音楽(文化)に触れる一歩なのかもしれないですね。 まだ第1章しか読んでいませんが、今後「音楽」=「教養」という視点から何が読み取れるのか楽しみです。
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