商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2015/08/29 |
JAN | 9784103181026 |
- 書籍
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繭
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商品レビュー
2.9
18件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
殴り書きメモ 他者との関係の中で人間の行動が互いに支配されるという閉鎖的な場を描いた作品。 秀逸な点は多々ある。まず、主人公の一人である舞の夫、三隅孝のキャラクターの妙。ミスミはガタイはいいが、「男らしくない」「弱い」男、女性に虐げられる男という人物像を過剰に内面化し、またそのように自己演出している。一貫して被害者であることによって舞を支配する。無抵抗な弱者に対する嗜虐、そして舞に強さを強制するミスミの弱さに、舞は蝕まれる。これだけでも面白いのだが、もう一人の主人公、希子の目から見た三隅孝、すなわち孝は狡猾な支配者としての姿を躊躇いなく見せる。このことで、汚さを持ち合わせた三隅孝という人物が立体的になる。しかしながら、希子は希子で、孝の人間像に実態以上の不気味さと軽薄さを見出しているようだ。自分に贈ったのと同じ樹を妻に贈ったと軽蔑の目を向けているが、これはおそらく勘違い。 このように、舞と希子の二人を語り手として設定することで、関係・パワーバランスによって行動が既定されてしまう人間が効果的に描かれている。 また、輪郭がぼやけ足場が揺らいでいく感覚を持つ二人の女性が向き合い、アパートの部屋の外で、自分たちの男がそこにいることを表す部屋の灯りから逃れ、朝日に透明に輝く雪に包まれるシーンは美しかった。「透明」はカイガラムシの糞の色とつながるイメージ。透明になる=自分の醜さの浄化・自己の無化というイメージが、新しい始まりとして昇華する場面だ。 序盤の舞の語りで出される比喩がややくどい、ミスミが舞に固執する動機が(私には)見えづらいなどの読みづらさはあったが、かなり面白く読めた。批評の切り口にも事欠かない作品に思える。現代日本文学のレポートにも向いているだろう。
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何度も図書館で借りては読まずに返してた本。なんだろ読みにくくてなかなかすすまず途中から会話以外は流し読みしてしまった。夫へのDVがどうしてもやめられない女の話ってことだけ知ってて読んではいたのですが、途中からえ?ってなりました。私の理解が追いついていないのかよくわからない話で終わ...
何度も図書館で借りては読まずに返してた本。なんだろ読みにくくてなかなかすすまず途中から会話以外は流し読みしてしまった。夫へのDVがどうしてもやめられない女の話ってことだけ知ってて読んではいたのですが、途中からえ?ってなりました。私の理解が追いついていないのかよくわからない話で終わってしまった。合鍵勝手に作るとか謎すぎる。ただ、離れなきゃいけないとわかっていつつも離れられない、逃げなきゃって思っても逃げられないとかってところはなんとなくわかったかなぁ。
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読み終えての感想は、意味不明・・・ 読んだあと、時間の無駄だった感だけが残った。 登場人物にまともな人間がおらず、全く共感できない・・・ 結末もよくわからず、やっぱり意味不明・・・
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