読み出したら止まらない！ 女子ミステリー マストリード100 日経文芸文庫

大矢博子(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞出版社
• 発売年月日: 2015/08/01
• JAN: 9784532280574

商品レビュー

2019/12/27

女子がときめく要素とミステリー要素、両方を含んだ作品の紹介。
横溝正史やアガサ・クリスティーといったミステリーから、カズオ・イシグロやジェーン・オースティンといった文芸作品、ロマンスものやSFなど幅広い。氷室冴子の「シンデレラ迷宮」が入っていたのは驚いた。昔コバルトで読んだよ、懐かしい！
ミステリー要素を含むけどミステリーとは言い難い作品も多いので、ミステリーガイドを期待していると拍子抜けしそう。でも幅広く読みたい人には良い。

2019/09/02

とても面白かったです。
「ミステリーの趣向を持ち、なおかつ、女性読者がときめく要素を多く含んだ作品」がずらっと並んでいました。
前回読んだ、大矢さんの時代・歴史小説ガイドよりも既読がたくさんありましたが、読みたい本も増えました。
・読みたい本
○泉鏡花「活人形」
○L・M・モンゴメリ「青い城」
○ダフネ・デュ・モーリア「レベッカ」
○クレイグ・ライス「大はずれ殺人事件」
○セバスチアン・ジャプリゾ「シンデレラの罠」
○ジェームズ・アンダースン「血染めのエッグ・コージイ事件」
○テリー・ホワイト「真夜中の相棒」
○マーガレット・アトウッド「侍女の物語」
○コニー・ウィリス「わが愛しき娘たちよ」
○カズオ・イシグロ「日の名残り」
○酒見賢一「後宮小説」
○小池真理子「恋」
○高楼方子「十一月の扉」
○アイリス・ジョハンセン「爆風」
○テス・ジェリッツェン「外科医」
○米原万里「オリガ・モリゾヴナの反語法」
○ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメイカー」
○柴田よしき「小袖日記」
○ケイト・モートン「秘密」
(↑備忘録代わりに…)
既読は、「ずっとお城で暮らしてる」「一八八八切り裂きジャック」「霊応ゲーム」「荊の城」「下妻物語」「烏に単は似合わない」等々15冊ほど。
文章が面白くてわくわくして、未読は読みたくなるし、既読も再読したくなるしで、ブックガイドは幸せな危険がいっぱいです。読みます。

そして、服部まゆみさんがあるのに皆川博子さんが無い！と思っていたら、第二部のラストに「傑作が多すぎて一作を選べず、悩んだ挙句に第一部から外してしまった」と書かれていて深く頷いたのでした。

2019/04/20

また読んじゃダメなやつだこれ……！
女子、っていってもその範囲は広いし。しかもミステリーの範囲もめっちゃ広大。関係ないと思って歯牙にすらかけていなかった本もいっぱいあって、ダメだこれは。そもそも大矢さんの書評自体が面白くないはずないんだってば。
また読みたい本と再読したい本が激増です。