臆病モノとおおかみちゃん(1) フラワーC

湯町深(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2015/07/24
• JAN: 9784091377104

商品レビュー

2015/09/14

思ってた以上にインパクトのある中身だった
おっと、感想を書く前に一つ詫びておかないと
本屋で、この『臆病モノとおおかみちゃん』を見つけて、ピンと来た時、湯町先生の名前を見て、つい、「お、イイ才能を持った新人さんが出てきたのか」と嬉しく思ったのだが、いざ読んでみたら、湯町先生、結構、漫画家歴、長い！？ かなりの作品数！？
このジャンルでは、中堅に位置する漫画家だったか・・・随分と失礼な第一印象を抱いてしまって、申し訳ない気持ちで胸が一杯
内容は、ある意味、少女漫画としても恋愛漫画としても正道
タイトルと表紙を一見しただけで、目の良い読み手なら察せるだろうが、女の子が彼氏を襲う、そんな感じである
かといって、ヒロインの眞桜は逆レイプを決められるほど腹も据わっていなくて、彼氏のちょっとした可愛い反応にＫＯされるか、自滅するか、で結局、一線を越えるに越えられてないから、肉食系女子としては、もう一歩
彼氏の螢が、家庭の教育方針で、自身の勃起にすら戸惑ってしまうほど、性知識が欠落しているって基本設定も、割りかし斬新で面白い
そんな内容だから、割と描写と表現が微エロい。ジャンルが違うから、正しい比較対象になるかは微妙だが、『私設花野女子怪館』のももせたまみ先生の下ネタセンスを全面的に受容できる人なら無問題だろう
ただ、ふとショックを受けたのが、恋愛漫画としてグッと来るストーリーに心が揺らされつつも、キスや乳首に、学生の頃よりドキドキできなくなっているのに気付いてしまった事。X-EROSやらcomicアンスリウムを熟読している内に、微エロでも十分に興奮できちゃう初心な私は死んでしまったか、とっくに
やっぱ、このストーリーは好きだ。女の子のリアルな本気、本心、本音をここまで浮き彫りにするとは。共感できる少女の読み手は多いんじゃなかろうか
恋愛漫画は純真なモノに限る、と思っちゃいるが、とどのつまり、恋の延長線上には必ず、セックスがある訳だから、異性と付き合うにしても、同性と付き合うにしても、そこから目を逸らしていては、相手に「好き」って気持ちを全部、伝えられないんじゃないかな。まぁ、そう思うのは私が男だからか？
ただ、彼氏が彼女の事を大切にしたい、と思ってるのと同じくらいに強く、彼女の方も彼氏を自分のモノにしたい、って考えてるのは確かだ
何にしろ、タイミングはあるが、男なら彼女からの誘いを無視しちゃいけないな
この台詞を引用に選んだのは、ストレートで飾りっ気こそ少ないからこそ、その分、自分の恋心が相手にしっかりと伝わっていたから。リアルでも、小説を書く上でも、こういうトコは見習いたいな

2015/09/06

妄想は一人前だけど、意外とうぶな女の子と臆病というよりピュアな心の持ち主の男の子。草食系だけど、体は肉食系っぽい（笑）1話1話、え？この後は？ってとこで終わるけどテンポがいいのか、はい次！って感じで読ませてくれます。松茸、えらくデカイのを見つけたな（笑）