商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 太郎次郎社エディタス |
発売年月日 | 2015/07/01 |
JAN | 9784811807843 |
- 書籍
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新宿二丁目の文化人類学
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新宿二丁目の文化人類学
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
新宿二丁目にスポットを当て、都市論的なゲイコミュニティ論を読む機会がなかったのでとても興味深かった。 その歴史や背景、現状のあり方を論文のように学術的視点で書かれているので読みやすくもあった。とくに二丁目の成り立ちは知らないことが多かったので勉強になりました。
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新宿二丁目というのは、おそらく日本で最も有名なゲイ・コミュニティの場所だ。そのコミュニティを論じたものを、クラウドファンディングで出版した、というもの。 地縁血縁というのはだいぶ薄れていて、否が応でもあたらしい共同体に移っていかざるをえない、と感じている。新宿二丁目というのは、...
新宿二丁目というのは、おそらく日本で最も有名なゲイ・コミュニティの場所だ。そのコミュニティを論じたものを、クラウドファンディングで出版した、というもの。 地縁血縁というのはだいぶ薄れていて、否が応でもあたらしい共同体に移っていかざるをえない、と感じている。新宿二丁目というのは、そのさきがけになるのかどうか、に興味があった。 新宿は、宿場として開かれた時から、遊所として発展させようという意図が持たれていた。享保の改革での宿場廃止は、風俗を取り締まる意味合いも強かったらしい。大正になると新宿二丁目に遊女屋が集中していたようである。これが売春防止法で赤線になり、また同時に廃業したところもあって、そんなこんなで三丁目にあったゲイバーが二丁目に移ってくる。当時は今よりも社会的抑圧が強かっただろうから、集まれるところに集まるのは必然であったのだろう。 ただ、二丁目はゲットーとは違う。赤線廃止という公的な力はあったにしても、そこには自ら望んでつくっていった街がある。ただ、中華街とも違う。中華街ほどに一色に染まっているわけではなく、ゲイ・コミュニティ以外の人も暮らしている重層的な街だ。 ゲイに関心がなくたって、街がどのように出来て、どう変化していくか、させていくか、ということだけでも十分おもしろい。
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