![ホームメイド(文庫版) 谷川史子's ハートフル 集英社C文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001737/0017374658LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2015/07/17 |
JAN | 9784086195652 |
- コミック
- 集英社
ホームメイド(文庫版)
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ホームメイド(文庫版)
¥792
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
短編は好きな作家さんだが、長編となるとウーンとなってしまう。 母と娘のお話。 お母さんの破天荒さが面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前も書いたかな。 とりあえず、文庫版読んでのレビューです。 ホームメイドの前あたりの谷川さんの漫画が、マンネリというか起伏に乏しすぎてスランプを感じさせられていたのですが、ホームメイドで少し復調の兆しを見たと思ったことを覚えています。 主人公は連載物によく出てくるちょっとイタイ子ちゃん。 BL漫画家の母親に振り回され、ちょっとぬかみそくさいJK。 森の木陰でどんじゃらノート(だっけ)という怪しげなポエム日記を綴り、幼いころ耳元で妖精たちがささやいた予言が果たされ王子様が迎えにきてくれることを信じている。 ある日偶然出会ったイケメンが母の編集担当見習いとわかり…。 という出だしですが、タイトルからわかるとおり、家族ものです。 ヒロインひなこと母親のやりとりが中心です。 最初はいつものような感じかー…と思って読んでいたのですが、確かにいつもの通りのパターンなんだけれど、後半の母親が母になったばかりの頃の必死さの描写が胸に迫るんです。 ワンパターンだけれど心に残るシーンがあるのが、谷川漫画の真骨頂だと思っているので、復調を確信。 このホームメイドは連作集になっていて、ひなこがことりちゃんという美少女と友達になる話は後の『清々と』のモチーフの雛形ぽい。 これも母子の葛藤を描いていて、こういう母親いるよねと思いつつ、さらに一歩進んでその母親への気持ちを思いやる娘の気持ちがよかった。 さらに、三作目は父と子の葛藤で、ひなこの両親の恋物語をベースにひなこ父のその父に対する隔意が書かれています。 これは具体性に欠けていてわかりにくかったのですが、ぼたんがうまくかけられない親子関係を自分の中でどう昇華するのかということが主題なので、原因はいいのかなとも思います。 ひなこ母の台詞から連なる父のモノローグはじわじわ泣けてきます。 最後の一遍は打って変わって、ひなこの幼馴染のモテ男くんとの子供時代の喧嘩話。 ひたすらかわいい。 この二人ってシチュエーション的にはくっつきそうなのに、まったくその気配がない。 お互い恋人ができても、嫉妬しない、でも何かあったら助けるという、ある意味谷川ワールドでは珍しい完全に友達もしくはきょうだい。 何を思ってこの短編を谷川さんが書いたのかはわからないけれど、なんとなくこの二人は友達のまま、なんとなく夫婦になりそうだなという二人の日常の溶け合い方を見た感じ。 個人的に谷川史子の今と昔が融合し始めたころの作品集だと思います。
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