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親なるもの断崖(新装版)(第2部) ミッシィC
1,012円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 宙出版 |
発売年月日 | 2015/07/10 |
JAN | 9784776740650 |
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親なるもの断崖(新装版)(第2部)
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ヒロインは前巻お梅の娘。アカの女郎の子と蔑まされながら育ち、更に戦争の影が濃くなり前巻よりも重く感じた。 自分ではどうしようもない境遇の人をどうして虐めることができるのか。 貧乏ゆえに廓に売られた梅、まして子には何の責もない。今よりも世間体がものをいう、そういう時代だったのだろうか。 しかし嫁を憎み強くあたりながらもその子を愛さずにはいられないばあちゃんは人間味があり憎めない。梅の編んだズロースを道生に大事に履かせてやるあたり お梅には同じ母親として同情もあったものと思う。わからなくてもわかるようになれ、と道生を泣きながらぶつ場面が辛かった。 娘の道生、母のお梅、父の茂世、祖母それぞれに抱える想いが強いゆえに悲しみを生むがどれも責められるものではないと思った。 頁が厚く読み応えがあるが一読して損はない作品。
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なんと、母娘と世代をまたぐ大河ドラマに。戦争の悲惨も上手くからませて、なかなかに読み応えのある作品でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
結局、直吉は報われないままだったんですね・・・ ”女郎の子””元女郎”というだけでここまで差別されて、ひどい目に遭わされないといけないのかと、読み始めはつらかったのですが、”女郎の子”道生の力強い生き方と、嫁に対して邪険にふるまっていたばあちゃんの愛情に救われた気がします。そして父と母、ばあちゃん、前半に登場した九条や母の元カレのアカの人など、多くの人から次代を変えていくことを期待され、愛されていたんだなぁと思います。 そして最後には道生が幸せに結婚していったこと、娘の将来を案じていた母のエピソードに泣けました。 遊郭の歴史とひと口に言っても江戸の遊郭と明治以降、そして今回の作品の時代である昭和とではかなり違いますね。江戸の遊郭にはまだ”粋"な雰囲気や時代の先端を行くイメージがありましたが明治以降時代がすすむごとに悲哀さが増していきます。もし、学問として歴史を研究するなら遊郭の歴史をやってみたいと思っていましたが、実際研究するとつらいかも・・・
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