肉体の鎮魂歌 新潮文庫

増田俊也(編者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2015/06/01
• JAN: 9784101278131

商品レビュー

2019/09/04

七帝柔道記の増田さんによるスポーツアンソロジー。numberが輝いていた時代のnumberのアンソロジー。

2019/05/21

「肉体の鎮魂歌」増田俊也編著 読了。10編のうち5編が野球か。「江夏の21球」は懐かしいな。高校時代に繰り返し読んだ。山際さんにはもっと生きて書いてほしかった。

2017/05/24

異なる著者のドキュメンタリー短編集で、共通するのは、被写体の内面にどこまでも踏み込んで行こうという貪欲さ。これが深まるにつれ、シンパシーだとか連帯感のようなものに純化される。
共通しないのは、踏み込み方のアプローチ。これは、被写体の差というよりは、やはり著者の個性によるものだろう。
ある者は、スポーツ選手としての生命を終えたその後の生活に切り込み、そこから勝負の世界の厳しさに光をあてる。
ある者は、選手の遅すぎた全盛期を執拗に描き、一瞬のきらめきを見せることでそこに至る精神のあり方を陰として際立たせる。
いいものを読んだ。選手生命の終わりを描く以上読後感は爽快なものではないが、そうであるからこほ、選手生命というものの尊さを感じる。
再読。
サッカー選手の話が今回は印象に残った。人生の転機で毎回しくじったストライカー。また嫌われ者の野球選手の話もおもしろかった。どちらの話もほぼ覚えていなかった。なんで前回は印象に残らなかったのだろう？