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兄嫁の家に下宿中 姪や叔母さんまでが… フランス書院文庫
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兄嫁の家に下宿中 姪や叔母さんまでが… フランス書院文庫

七海優(著者)

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兄嫁の家に下宿中 姪や叔母さんまでが… フランス書院文庫

763

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院
発売年月日 2015/05/01
JAN 9784829640807

兄嫁の家に下宿中

¥763

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2015/06/07

主人公を誘惑する理由が明確

誘惑系とされる官能小説では大体においてヒロインが主人公を誘惑することで官能描写が始まるものだが、同時に「その理由」においてはこれまで曖昧なことも少なくなかった。「好きだから」「好きになっちゃった」といったシンプルな恋心もあれば、若いツバメよろしく摘み喰いするような挑発的なアプロー...

誘惑系とされる官能小説では大体においてヒロインが主人公を誘惑することで官能描写が始まるものだが、同時に「その理由」においてはこれまで曖昧なことも少なくなかった。「好きだから」「好きになっちゃった」といったシンプルな恋心もあれば、若いツバメよろしく摘み喰いするような挑発的なアプローチがあったり、女体指南のように導きながら筆下ろしみたいなこともあったりと、コトの始まり方はキャラに見合った形で様々に表現されるものの、一般的な感覚からすると「だからと言って、出会ってスグにそこまでする?」といったギモンを感じる時もあり、むしろ官能小説を読み始めた頃ほど顕著に感じるものと推測する。 また、まるで免罪符のような「安全日だから」の一言で中出しを繰り返すのも興奮度は確かに上がるものの、フツーなら「だからと言って、そんなに中出ししてたらイカンでしょ」と思うこともある。 表現の方法や筆致によって印象も変わるし、何より読み重ねると暗黙の了解のような「それが当たり前」といった慣れも出てくるのだが、そんな根本的な疑問を一気に解決する設定を生み出したのが本作最大の特徴と言えるであろう。 ・ヒロインからの誘惑OK(むしろ積極的に) ・中出しOK(というか中出しオンリー) それはもぅ正々堂々と誘惑できる環境が出来ている作品世界となっている。何度も使える設定でもないために今後の潮流が変わることはたぶんないとは思うが、こういう切り口もあったかと思わせる盲点を見た気がした。また、何も知らされていない主人公にすることで出来レースのようなお約束な感じにはせず、さらには奥手のヒロインによる葛藤や恥じらいなども盛り込むことができたと思う。オーソドックスな展開に捻りを加えた設定が奏功した部分は確かにあった。 ただ、重箱の隅突きかもしれないがヒロインの構成には「?」があって、浪人生の主人公(19歳)に対して3人いるヒロインは以下の通りである。 ・兄嫁(38歳) ・兄嫁の娘〈姪〉(18歳) ・叔母(32歳) これに加えて主人公の兄(兄嫁の夫)が不惑を越えており、この兄弟の母が還暦越えで出てくるのだが、この流れで(母の妹であろう)叔母の32歳はいかにも不自然ではなかろうか。主人公の兄弟以上に歳の離れた姉妹なのだろうか。それとも「叔父の妻」なのだろうか。 元より叔母ありきで設定されたようにも感じられ、そもそも深く考えるところでもないのであろうが、ここはシンプルに兄嫁の妹ならばフィットするし、クライマックスが母娘丼&姉妹丼のダブルになったのにな、と思った次第である。

DSK

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