MINTDESIGNS

ミントデザインズ(著者)

• 販売会社／発売会社: 青幻舎
• 発売年月日: 2015/05/01
• JAN: 9784861524929

商品レビュー

2020/03/08

ミントデザインズ（MINTDESIGNS）の13年間の歩みを豊富な写真で振り返る。

ミントデザインズのブランドの特徴は「プリント」
だから、服のイメージは柄、柄、柄。

ポップで柔らかいイメージだけど、その背景には、セントマーチンズの卒業生の2人の、ファッションをプロダクトとして考える、しっかりとしたコンセプトが背景にあるのが理解できる。

「アクシデントやミステイクの結果を肯定的に捉えて楽しむ」という「ハッピーミステイク」な考え方が、固定観念や先入観を取り除いた実験精神と社会を肯定をする源になっている。

毎コレクションのイメージ、コンセプトが多彩。
主に気になったのは以下。

・2002-03　happy mistake vol1
バルカナイズド・ファイバーという特殊な紙で作ったボタン。

・2003　　happy mistake vol2
　トレードマークの「ドール」が登場

・2004-05　triangular project
サミュエルベケットの戯曲にちなんで「３」

・2005　tri-colombian project
ロンドンの下町で開かれるコロンビア・フラワーマーケットで花を売っていたおじさんがイメージ源。ストライプのリネンクロスのエプロンとパンツを素敵に着こなす。

・2005-06 moving in a square
竹村昭彦さんの戦後の大きなふろしき包をかつぐ女性たちの写真がイメージ源。

・2007　dame ni ikiru
ダメに生きる

・2008-09 trash,slush and flush
不要なゴミに新たな価値を見出す。
　雑誌をシュレッダーにかけ、意外と色がきれい。
　「不要なもの」にエコや廃棄物とは違う意味をを見出したい。

・2009　death pop
　デスポップ。個性的であればあるほど絶滅する生物へのオマージュ。

・2009-10　mintdesigns no hankouki
「ミントデザイン＝かわいい,POP」というイメージと違う側面を。今までのクリエイションへの反抗。

・2015　prism girl
「プリズム越しにみえる風景や世界観」をテーマに、光の屈折を表現。

2019/08/29

6/20はペパーミントの日
ファッションを日常生活を豊かにするものとして捉え、
多様なデザインを生み出すミントデザインズの本を！