商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 芸術新聞社 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784875863939 |
- 書籍
- 書籍
永遠のピアノ
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
永遠のピアノ
¥2,145
在庫あり
商品レビュー
4.8
5件のお客様レビュー
中国は文化革命期に多感な時期を迎え、まさに青春や学ぶべき時期を奪われる。凄まじい文化革命期。恐るべき思想教育と弾圧、そして死。文化革命期を乗り切り、生き残り、上海、香港、アメリカ、パリへと渡り、ピアノの勉強に邁進する。彼女の弾く「ゴルトベルク変奏曲」のCDを早速注文した。
Posted by
朱暁玫の自伝。 文革の時代、才能、教養のある人はみな徹底的に砕かれた。 本を出せるのは、逆境に勝ち、耐え、戦い抜いた一部の人。 結局共産主義が歪んで大躍進に文革に激しさを増して「持つ人」たちはコテンパンにやられたけれど、その後の改革開放から始まる新しい時代には彼らがやはりお金持...
朱暁玫の自伝。 文革の時代、才能、教養のある人はみな徹底的に砕かれた。 本を出せるのは、逆境に勝ち、耐え、戦い抜いた一部の人。 結局共産主義が歪んで大躍進に文革に激しさを増して「持つ人」たちはコテンパンにやられたけれど、その後の改革開放から始まる新しい時代には彼らがやはりお金持ちになる。という件は本題と関係ないながらも興味深い。 この人の音は本当に聞いている人を巻き込む。CDですらこんなに素晴らしいのだ。実際にコンサートへ行ったらどれほど心奪われるだろう。 文革に興味を持った人には、チンカイコー陳凱歌の自伝も合わせて読むと面白い。
Posted by
たまたま耳にしたゴールドベルク変奏曲の新録音(2016年)の明るい音色に引き込まれ、この本を手にした。 読みおわって感嘆するのは、このピアニストのこの上ない謙虚さについてである。それは、中国人が文化として生まれながらに持つものなのか、文化大革命という荒波をくぐり抜けたためなのか、...
たまたま耳にしたゴールドベルク変奏曲の新録音(2016年)の明るい音色に引き込まれ、この本を手にした。 読みおわって感嘆するのは、このピアニストのこの上ない謙虚さについてである。それは、中国人が文化として生まれながらに持つものなのか、文化大革命という荒波をくぐり抜けたためなのか、老子の教えから来るものなのか、はたまたバッハの演奏を通じてのものなのか? しかしシャオメイの人生には謙虚さだけがあるわけではない。文化大革命を生き延び、アメリカへ、さらにフランスに渡って自己実現を果たしてきた。その姿に強く心を打たれるのだ。 その強さを感じ取るために、もう一度ゴールドベルクを聴こうと思う。
Posted by