商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 人文書院 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784409510704 |
- 書籍
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甲骨文の誕生 原論
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甲骨文の誕生 原論
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商品レビュー
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孤立語だろうが膠着語だろうが、固有名や象形化しようのない一般名はあるわけで、そういったものを甲骨文は借字にしたり借字に限定符をつけたりして表音化していった。甲骨文の中の表音文字の表出を確認することで、本書は甲骨文が原初的な記号ではなく、狭義の文字であることを指摘している。日本にお...
孤立語だろうが膠着語だろうが、固有名や象形化しようのない一般名はあるわけで、そういったものを甲骨文は借字にしたり借字に限定符をつけたりして表音化していった。甲骨文の中の表音文字の表出を確認することで、本書は甲骨文が原初的な記号ではなく、狭義の文字であることを指摘している。日本においては仮名による完全なる表音化がなされたが、孤立語たる中国においては借字で十分に表音化が可能だったとのこと。そして表音文字は時とともに再び表意文字化することも指摘されており、漢字圏の文字の成り立ちの面白さを感じる。
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29頁:「世々杖刀人の首と爲て,……」 「爲」字にはルビがない。音ではなく訓にはルビを振らない方針なのかも知れない。 沖森卓也本によれば「首として」とよむ。原文があるのだから,ひらがなの方がいいと思う。漢字をそのまま使用するのなら,「と爲て」のままでルビをふらないのは,かえって不...
29頁:「世々杖刀人の首と爲て,……」 「爲」字にはルビがない。音ではなく訓にはルビを振らない方針なのかも知れない。 沖森卓也本によれば「首として」とよむ。原文があるのだから,ひらがなの方がいいと思う。漢字をそのまま使用するのなら,「と爲て」のままでルビをふらないのは,かえって不親切だと思う。編輯者はよめたのか? どうか,この後,このような本筋とは関係ないことで,時間を多く取られませんように。ここで武丁の祖に祈っておく。 32頁:読み手に配慮した表記法ではない。 ・なるほど,自分の本を万葉集の略体歌になぞらえて作っているのだ。 34頁:賞たぶべき……。難解。 たぶ=賜ぶ・給ぶ。 36頁: 著者はおそらく,どう読むかは読者にゆだねている/どう読ませたいかは放棄している/と思われるので, 以下,音訳ボランティアの方のためにルビを付けてみる。 36頁:感は志(シ/こころざし)に生じ,詠は言(ゲン/こと)に形(あら)はる。是(ここ)を以(もっ/もち)て……その吟(ギン/うた)悲しむ。以(もっ/も ち)て懷(おも)ひを述べつべく,以(もっ/もち)て憤(フン/いきどほり)を發(ハツ/おこ)すべし。 ・「以て懷ひを述べつべく」と読むのなら,後文は「以て憤(いきどほり)を發(おこ)しつべし」と読んでほしい。後文に合わせるのなら,前文は「以て懷ひを述ぶべ く」と読んでほしい。対表現?というのがあるでしょう。 「人倫を化し。」=⇒「人倫を化し,」 「和歌」と「和哥」の両方が出てくる。おそらく,依拠するテキストがあるのだろうが,甲骨文の本に,そこまで必要でしょうか? 甲骨文を読むはずだったのに…… 37頁:⑥隹れ 白川静『甲骨文の世界』22頁は「これ」とひらがな書き。 コレは,白川本を買わせるための陰謀か? 73頁:*(甲骨文)は方国名。 「方国」についての説明文はないと思う。これは,甲骨学・古代中国学の用語で常識であるから,説明不要なのか?まさか『詩經』大雅˙大明:「厥德不回,以受方國」の四方諸侯之國ではあるまい。わたしは,たまたま,この本の前に落合 淳思『殷-中国史最古の王朝』を読んだので,「方」とは殷に敵対する勢力をあらわす語であるという知識ができたが,その敵対勢力を「国」というのには,イメージがついていかない。が,説明がないので,たしかめるすべもない。どうも,わたしはこの本の読者としてはふさわしくないのかも知れない。残念だが。 116頁:「私の履歴書」(3) =⇒(1)
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