NOVEL11,BOOK18

ダーグ・ソールスター(著者), 村上春樹(訳者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2015/04/09
• JAN: 9784120047121

商品レビュー

2024/10/16

読了後、なんともいえない微妙な気持ちになった。(内容が悪かったわけではなく、意図してこういう気持ちにさせられているのではないか、という類いの微妙さ、不思議さだ。)
すごくおもしろいわけでもないし、どちらかといえば読んでいて気持ちの良いストーリーでもないものの、ページを繰る手が止まらないのは、小説なのに感情がこもっていないような、冷静な文章だからだろうか。
よくわからないまま終わったが、それはそれで良いと思える不思議な読書体験だった。

2024/08/17

変な話だしよくわからなかった。
主人公の人生は「ものすごく」空虚で、家族もなく秘密を共有できる友人もいない。
最終的には立小便ですら絶望的に孤独な感情でしなくてはいけなくなってしまう。
おろかで強烈に面白い。

2022/02/05

ビョーンという男の人生を描くノルウェー文学。ほとんど大したことは何も起きないのだが、不完全な人間の生活が淡々と描かれている感じ。オモロイかというとよくわからないが、一気に読めちゃう。
前半は主人公が不倫相手を追って妻と息子を捨てて、新たな街で暮らす編、後半はその街に大学生になった息子がやってきて共に暮らす編。最後は事故で下半身麻痺になったフリをするという謎の作戦を決行する。