商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2015/04/01 |
| JAN | 9784167903398 |
- 書籍
- 文庫
三国志(第十二巻)
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三国志(第十二巻)
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商品レビュー
4.4
8件のお客様レビュー
吉川英治の三国志では、天候を操り奇門遁甲で敵を術中に嵌める超人的な軍師として描かれたが、本書では優秀な行政官ながらも戦争では決断に欠ける諸葛孔明。史実をベースとした淡々とした物語に途中まで退屈さを覚えたが、吉川三国志では最後のオマケ程度だった孔明死後の物語が凄く面白く、十巻以降は...
吉川英治の三国志では、天候を操り奇門遁甲で敵を術中に嵌める超人的な軍師として描かれたが、本書では優秀な行政官ながらも戦争では決断に欠ける諸葛孔明。史実をベースとした淡々とした物語に途中まで退屈さを覚えたが、吉川三国志では最後のオマケ程度だった孔明死後の物語が凄く面白く、十巻以降は一気読み。 三国時代の主役であった魏呉蜀、どの国も結局は統一できずに司馬氏の晋が統一、本書で描かれた三国志の時代以降、その晋の統一も短命に終わって南北朝時代に入り、漢人ではない異民族が隋や唐を建国。そして歴史は繰り返す。諸行無常。
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遂に終わってしまった。 三国時代って、中国の長い長い歴史の中で一瞬のように短い。 蜀は二代、魏は五代、呉は四代しか続かず、その国の終焉はどれも自滅と言っていいようなもの。 才ある者の枯渇、権力者の専横、など。 滅ぶべくしてほろんだ王朝ではあるけれど、建国前から読んでいた身にすると、先人たちの苦労や偉業をふみにじるような愚かな後継者たちに忸怩たる思いがぬぐえない。 それにしても今まで読んできた三国志となんと違う事よ。 曹操の祖父の時代から書きはじめられたのは、幕末を描こうとして関ヶ原から描き始めたみなもと太郎にも通じるけれど、わかりやすくはあるけれど情報量が多すぎて、思考も行きつ戻りつしながらこの作品を咀嚼した。 桃園の誓いもなければ、赤壁の戦いにおける劉備軍の活躍もない。 そもそもこの十二巻の作品中、多分蜀の記述が一番少ない。 史実に残されるような出来事があまりなかったのだろう。(三国志を編纂したのは晋の時代) だから、フィクションにする余地が多かったのだな、きっと。 そして、これは中国に甚だしい特徴だと思うのだけど、誰かが出世すると一族みんなが優遇される。 これは儒教的なことなのかな。 そして、だれかが罪に問われると一族全員が族滅させられる。 だから権力闘争が命がけなのだ。 そして儒教的感覚では、上に立つものの指示に従うのが是であり、過ちを正すのは否らしい。 時代の違い、文化の違いを超えて、人の思いや行為って通じるものがあるんだなあと巻を通してしみじみ思う。 ああ、面白かった。 次はだれの三国志を読もうかな。
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第九巻で顕著だった人物(国)へ対する好悪の激しい筆致には低劣さを覚え嫌気がさしていた。今巻もいつ“それ”が現れるかひやひやしながら読んでいたが、全編宮城谷昌光らしいおだやかな、あくまでも『正史』に沿った淡々とした描写で安心した。 ただ一言で感想を述べれば、面白かった! 私としては特に蜀滅亡の件での鄧艾、鍾会、姜維三者の生き様(思惑)が面白く、楽しささえも感じた。 「王朝にかぎらず組織を立て直す近道は、益をふやすよりも害をのぞくことである」『蛇足』より。 「最悪の事態とは、君主が選択をあやまることではなく、決定をためらいつづけることである」『劉禅』より。
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